下唇が出ている人におすすめの治療法を専門医が解説|下唇が出ていると感じる症状や原因もご紹介

【監修:青山健一】

下唇が出ている人におすすめの治療法を専門医が解説|下唇が出ていると感じる症状や原因もご紹介

口元が気になるという悩みの原因は歯並びが悪い場合が多いですが、下唇が出ていると気にしている人も少なくありません。
今回は、下唇が出ている人におすすめの治療法を解説していきます。下唇が出ていると感じる症状や原因も一緒にみていきましょう。

下唇が出ていると感じる日本人は多い

下唇が出ていると感じる日本人は多い

出っ歯・受け口・口ゴボなど口元に関する悩みはさまざまですが、自分は下唇が出ていると感じる日本人は多いです。
これは日本人の歯の特徴によるもので、日本人は上前歯の真ん中2本が横の歯よりも大きい人が多く、出っ歯や口ゴボに見えやすいためです。

また、美しい横顔はEライン(鼻先から顎までの直線)によって決まるといわれており、Eライン上に下唇がかからない程度が理想とされています。
しかし日本人は欧米人に比べて鼻が低い人が多く、Eラインに下唇がかからない人はあまり多くはありません。

よって、そこまで下唇が出ていなくても顔全体のバランスを見ると下唇が出ているように見えるのが日本人の顔の特徴でもあります。

下唇が出ていると感じる症状

下唇が出ていると感じる症状

下唇が出ていると感じる症状とはどのようなものか、下唇について悩んでいる人の中でも多い、口元の特徴をみていきましょう。
下唇が出ていると感じやすい口元の特徴・症状と一緒に歯並びについても詳しく解説していきます。

受け口

受け口

下唇が出ていると感じる症状として多いのが受け口です。反対咬合とも呼ばれる受け口は、下顎が常に上顎よりも前にあります。
受け口の場合は下顎が出ているという見た目の症状だけでなく、さまざまな悩みも併せ持っている人が多いです。

受け口の理由となっている歯並び・噛み合わせが悪いことによって、滑舌が悪い・食べ物を噛み切れないなどの生活に支障をきたす悩みを抱えている人も少なくありません。

口ゴボ

口ゴボ

口元が前に出ていることを口ゴボといいます。出っ歯・人中(鼻の下のくぼみ)が長く見える・口元が猿っぽいなどの見た目の場合、口ゴボに当てはまることが多いです。
口ゴボは口元が前に突出している人のことですが、下唇が出ている人も口ゴボに当てはまる場合があります。

その理由としては口まわりの筋肉口輪筋が関係しており、口輪筋が衰えてくると下唇が前に出てくるためです。
口輪筋は口角を上げたり口を大きく開いたりすることで衰えにくくなりますが、年齢を重ねることでだんだんと衰え、下唇がたるみ前に出てきます。

歳を取ったら若い頃よりも、下唇が出てきた・口ゴボになったという場合は口輪筋の衰えによるものかもしれません。

下唇が出ている原因

下唇が出ている原因

そもそも下唇が出ている原因とは何なのかを知らない人も多く、原因を知れば今から改善できる可能性もあります。
受け口や口ゴボなどの症状で悩みやすい下唇が出ている原因をみていきましょう。

遺伝的に顎が小さい

遺伝的に顎が小さい

親子で下唇が出ている見た目の場合は、遺伝の可能性が高いです。
下唇が出ている理由として、上顎が小さく下顎とのバランスが取れていないことが挙げられます。

顎の大きさや形は生まれつきの骨格形成によって決まりやすいため、親子で上顎が小さく下唇が出ている場合は遺伝的に顎が小さいことになります。

顎が十分発達していない

近年は噛みやすい・柔らかい食べ物がたくさんあり、小さい頃から柔らかいものばかりを食べている場合は顎が十分発達していないため下唇が出ていると考えられます。
上顎の骨の小ささが遺伝の場合は先天的、食べ物などによる骨の発達不足の場合は後天的になります。

どちらも子どもの頃に矯正治療を行えば顎の骨の発達を促すこともできるため、お子さんの下唇が出ていると気になる場合は早めに歯科医院で相談してみましょう。

口呼吸

口呼吸

長年の生活習慣も下唇が出る原因となり、中でも口呼吸をしている人は下唇が出ている受け口や出っ歯になりやすいです。
鼻呼吸の場合は口を閉じたときの舌の位置が上の歯の裏側にきますが、口呼吸の場合は口を開いているため舌の位置が定まりません。

舌が定位置にあることで上下の顎のバランスが取れていますが、口呼吸の場合バランスが取れず、下顎が前に出たり歯並びが悪くなったりして下唇が出てしまうのです。
こういった場合、まずは口呼吸をやめる必要があります。口呼吸は無意識のうちに行なっていることが多いですが、鼻呼吸テープなどを使って鼻呼吸へ改善してみましょう。

下唇が出ていて困ることは?

下唇が出ていて困ることは?

下唇が出ていると見た目が気になるという人が多いですが、見た目の問題だけでなくさまざまな悩みを抱えている人も少なくありません。
次は、見た目以外で下唇が出ていて困ることをみていきましょう。

食べづらい

食べづらい

下唇が出ていると感じやすい受け口の場合、食べ物を食べづらい・前歯で噛み切りづらいなどが困ることとして挙げられます。
奥歯で噛んだ状態でも上前歯と下前歯に隙間があることを開咬といいますが、開咬で口ゴボになっている場合も食べ物を噛み切りにくく食べづらいです。

食べ物が食べづらい・噛みづらい場合、しっかりと噛まずに飲み込んでしまうことで胃や腸へ負担がかかります。
食べづらいと困るだけでなく、体へ負担がかかり胃痛や消化不良など他の健康問題が伴う可能性もあるため早めに改善しましょう。

歯並びが悪くなる

歯並びが悪くなる

下唇が出ている状態のまま長年放置すると、歯並びが悪くなる場合もあります。歯並びが悪くなれば、見た目だけでなくお口の中のトラブルも増えて困ることが多いです。
例えば口ゴボの原因となる口呼吸を放置した場合、出っ歯や受け口のような歯が前に倒れた歯並びになりやすく、食べづらい・噛みづらい問題へつながります。

歯並びが悪くなると歯磨きがしづらく歯垢が溜まって歯茎が腫れ、歯肉炎・歯周病になりやすくなります。
また、汚れが溜まることで虫歯にもなりやすく歯周病や虫歯が進めば最悪の場合、歯を抜歯しなければなりません。

下唇が出ている人におすすめの治療法

下唇が出ている人におすすめの治療法

下唇が出ている場合、どのように改善すればよいのかと悩んでいる人も少なくありません。
人によって下唇が出ている原因はさまざまですが、下唇を引っ込める方法としては歯列矯正が挙げられます。
次は歯列矯正の中でも下唇が出ている人におすすめの治療法を詳しくご紹介します。

インビザライン

インビザライン

下唇が出ていると気になっている人は、口元が目立つのを嫌がる人が多いです。そのため、矯正治療を行うことに抵抗がある人も少なくありません。
ですが、インビザラインという矯正治療方法であれば、矯正中でも口元が目立たずに治療を行えます。

インビザラインとはマウスピースを使った矯正方法で、歯に圧をかけるマウスピースをはめて歯並びをきれいにしていきます。
マウスピースは1日20時間以上装着しなければなりませんが、透明のため日中に装着していても目立ちません

食事や歯磨きの際は取り外すため、矯正装置の影響で食べづらい・磨きづらいという問題もなく、普段通りの食事や歯磨きが行えます。
ただし、インビザラインでの治療レベルはクリニックによってかなり違うため、難しい症例でもどうしてもインビザラインで治したい場合は、インビザラインの症例数の多いクリニックでの診療をお勧めいたします。

自分の歯並びがどの矯正治療法に合っているのか、矯正治療方法について詳しく知りたいという人は、まずは歯科医院で相談してみましょう。
下記のリンクでは、インターネットから無料相談をご予約いただけます。ぜひお気軽にご相談ください。

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治療の際の注意点

治療の際の注意点

歯列矯正を行うと下唇が出ている見た目を改善できます。しかし、治療の際には注意点があることも忘れてはいけません。
口元の見た目や歯並びの改善のために歯列矯正を考えている人は、矯正治療の際の注意点を知っておきましょう。

外科手術が必要なことも

下唇が出ている原因として下顎が前に突出している場合、歯列矯正だけでは改善できない場合もあります。
このようなケースは下顎を内側に引っ込める外科手術が必要になり、手術後に歯列を調整するため矯正治療を行います。

外科手術は受け口などの症状が重い場合に行うことが多いですが、自分の歯並びには外科手術が必要か知りたい人は歯科医院で確認してみましょう。

リップトレーニングを併せて行う

リップトレーニングを併せて行う

歯列矯正と共に口輪筋を鍛えるリップトレーニングを併せて行うことで、下唇が出る原因の1つである口輪筋の衰えを予防・改善できます。
リップトレーニングとは、割り箸をくわえて口角を上げる・口を閉じて舌をほうれい線に沿わせながらまわす・大きな口で「あ」「お」を繰り返すなどが挙げられます。

また、リップトレーニング用のグッズを使って口輪筋を鍛えるのもおすすめです。歯列矯正と併せて口輪筋を鍛えれば下唇の突出を改善でき、口元をよりきれいにみせられます。

下唇が出ているのが気になったら専門医に相談しよう

下唇が出ているのが気になったら専門医に相談しよう

下唇が出ている人は、歯並びが悪かったり顎のバランスが悪かったりと歯や骨に問題がある場合が多いです。
しかし、歯列矯正を行うことで歯並びや顎の骨が正しい位置になり、下唇の突出を改善できます。
下唇が出ている場合の歯列矯正方法や治療については、歯科医院で相談してみましょう。

下記のリンクではインターネットから無料相談をご予約いただけます。ぜひお気軽にご相談ください。

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まとめ

まとめ

日本人の顔のバランスによって、下唇が出ていると悩みを抱えている人は少なくありません。
ですが、下唇突出の原因となっている受け口や口ゴボは歯列矯正を行えば改善できる可能性が高いです。

歯列矯正だけでなく、口呼吸を鼻呼吸に改めたりリップトレーニングを行ったりと今から自分で改善できる方法もあります。
下唇が出ていると気になる人は矯正治療や自分でできる改善方法を行い、美しくバランスのよい口元を手に入れましょう。




監修者:銀座青山You矯正歯科グループ 理事長・総院長 青山健一

理事長・総院長 青山健一 1965年 広島県呉市生まれ
1990年 広島大学歯学部卒業
1992年 南青山デンタルクリニック開院
2001年 医療法人社団 健青会 設立
2011年 日本で初めての「部分矯正専門医院」のYou矯正歯科を開設
2021年 You矯正歯科 池袋西口医院開設
2021年 You矯正歯科 広島紙屋町医院開設(銀座、青山等で9医院開院中)
▼総院長ブログ「幸せってなぁに?」もご覧ください。

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