下の歯並びが悪い原因を歯科医が解説|下の歯並びを治療する方法や日常生活の注意点もご紹介します

【監修:青山健一】

下の歯並びが悪い原因を歯科医が解説|下の歯並びを治療する方法や日常生活の注意点もご紹介します

歯並びは、顔の印象を決める重要な要素のひとつです。そのため、歯並びの悪さが気になる方も多くいます。
歯並びの悪さにはさまざまな症状があり、下の歯並びだけが悪くなることもあります。よく見られる症状としては、下の歯並びがガタガタになっているケースです。

下の歯がガタガタになるのには、さまざまな原因が考えられます。放置しておくと見た目だけでなく、健康にも影響を及ぼす可能性があります。
下の歯並びが気になる方は、主な原因や治療法について理解を深めておきましょう。

「下の歯並びが悪い」と悩む人は多い?

「下の歯並びが悪い」と悩む人は多い?

下の歯並びが悪いことに悩む方は多くいます。特に接客業や営業職などのように、人と接する業種の方が多く見られるようです。

また、ビジネスに限らず食事会などのように、日常生活のさまざまなシーンで歯並びを気にする方は増えています。
特に前歯の歯並びがガタガタな場合には、目立ってしまうため気にする方も多いようです。

また下の歯並びの悪さは、見た目だけでなく肩こりなど健康被害を及ぼす可能性もあります。
下の歯並びが悪いと感じたときは、できる限り早めの矯正治療を検討しましょう。

下の歯並びが悪くなる原因

下の歯並びが悪くなる原因

下の歯並びが悪くなるのには、大きく2つの原因が考えられます。1つ目が生まれつきによるものです。この場合には、予防ができないため早期の治療が望ましいといえます。

2つ目は、生活習慣が影響するものです。こちらは予防も可能なため、日頃の生活習慣を見直すことで防げる可能性もあります。
下の歯並びが悪くなる具体的な原因としては、下記のものが挙げられます。

顎の大きさと歯列のバランス

生まれつきの原因として多いものが、下顎の大きさと歯列のバランスが悪いことです。生まれつき下顎が小さいと、歯がきれいに並ぶためのスペースが足りません。
狭いスペースに無理やり生える必要があるため、歯の並びがガタガタになってしまいます。

歯の大きさ

歯のサイズが大きいときも、下の歯並びが悪くなる場合があります。顎の大きさが十分であっても、歯自体が大きいとスペースが確保できず歯がきれいに並びません。
顎が小さいケースと同じく無理に生える必要があるため、歯並びがガタガタになることがあります。

食生活

食生活も下の歯並びを悪くする原因のひとつです。食べ物や食べ方によっては、顎や歯の発育に影響を及ぼすことがあります。
例えば柔らかい食べ物ばかりを食べていると、顎の発育が遅れてしまうと考えられています。発育が遅く顎が小さいと、歯がきれいに並ぶ場所を確保できません。

日常生活の癖

日常生活の癖も下の歯並びに密接な関わりがあります。例えば歯ぎしりも、歯並びが悪くなる原因です。
歯ぎしりをすると歯に大きな力が加わり、想像以上に負担がかかります。多少であれば問題ありませんが、強い力が加わり続けると歯が動くことがあります。

特に歯ぎしりが癖になっている方は、歯に強い力が加わる頻度も多くなりがちです。力に耐え切れず歯が動いてしまうと、歯並びがガタガタになってしまいます。

歯の生え変わりが下の歯並びに影響することも

歯の生え変わりが下の歯並びに影響することも

下の歯並びには、歯の生え変わりが影響することもあります。基本的に歯は、生えてくる順番が決まっているものです。
下の歯であれば、前歯から奥歯に向かって順に生え変わります。このとき先に生えた歯が邪魔になり、後から生える歯のスペースが不足することがあります。

スペースが不足すると、後から生える歯は正常な位置に並ぶことができません。歯茎に埋伏したり、斜めに生えてきたりしてしまいます。
生え変わりの時期は、歯並びに影響を与えやすい時期でもあります。歯が斜めに生えてくるなどが確認されたときは、早めに矯正治療を行うことが大切です。

下の歯並びを改善する方法

下の歯並びを改善する方法

下の歯並びを改善する際には、矯正治療を行う必要があります。矯正治療を行うことで、ガタガタの歯並びをきれいに整えることが可能です。
矯正治療で用いられる手法には、主に下記の2つがあります。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は金属のブラケット装置を用いた矯正方法です。装着したブラケット装置にワイヤーを通し、移動させたい方向に力を加えて徐々に歯並びを整えていきます。

ワイヤー矯正は歯を動かすことに適しており、細かい調整もできることが特徴です。そのため、マウスピース矯正に比べて多くの症状に対応できます。

きれいな歯並びの改善に期待できる一方で、ワイヤー矯正は装置が目立つことが欠点です。歯の表面に金属の装置を装着するため、口を開けたときに他者から装置が見えてしまいます。

しかし、近年では目立ちにくいデザインのタイプがあります。白い素材を使用した「ホワイトワイヤー」を使えば、従来のシルバータイプより目立ちにくくすることが可能です。

どうしても目立ちたくない場合には、「裏側矯正」もおすすめです。費用は高くなりますが歯の裏側に装置を着けるため、大きく口を開けない限り目立つことはありません。
このように、ワイヤー矯正にもさまざまな種類があります。目立つのを避けたい方は、歯科医に相談してみましょう。

マウスピース矯正

マウスピース矯正とは透明なマウスピースを装着し、徐々に歯並びを整えていく矯正治療です。被せるマウスピースは透明なため、目立たずに歯の矯正を行えます。

また必要なとき以外は取り外しも可能なため、式典や食事会のときなどに気にする必要がありません。そのため接客や営業に携わる方にも、利用される機会が多い矯正方法です。

マウスピース矯正は、お手入れがしやすいことも特徴です。ワイヤー矯正の場合、取り外しができないため、装置が邪魔になり歯磨きがしづらいことがあります。

マウスピースであれば、取り外して洗うことが可能です。隅々まできれいに洗浄できるため、口内を清潔に保つことができ歯周病などのリスクを軽減できます。

便利な一方で、対応できない症状があることが欠点です。マウスピースを歯に被せるだけのため、歯を掴む力が足りずねじれた歯の矯正などには適していません。

あまりに歯並びが悪いときも同様です。マウスピースでは矯正する力が足りないため、ワイヤー矯正との併用などを検討する必要があります。

下の歯並びだけ治療するなら

下の歯並びだけ治療するなら

歯並びは、必ずしも全体的に悪くなるわけではありません。例えば、下の歯並びのみ改善が必要なときなどもよくあります。
全体的に治療をする必要はないため、このようなときには部分的な矯正治療が効率的です。治療の範囲が狭くなるため、費用を抑えられる場合もあります。

装置も患部のみに用いることになるため、矯正中の人目が気になるときにも有効です。部分的な矯正治療では、主に下記の矯正法が用いられます。

部分矯正

矯正したい箇所のみに装置を着けて、歯並びの改善を図る方法です。該当する箇所のみにブラケット装置とワイヤーを使い、歯並びを整えていきます。

部分矯正は、主に前歯の矯正に用いられることが一般的です。加えて軽度な症状が対象となるため、歯並びがあまりにもガタガタなときは対応できません。

部分矯正の場合、矯正装置を必要な箇所にしか使わないため、費用を抑えることが可能です。また、症状によっては短期間で治療を終えることもできます。

魅力的なメリットがある一方で、噛み合わせの改善などはできません。噛み合わせや症状がひどい場合には、他の矯正方法を検討する必要があります。

セラミック矯正

セラミック矯正とはセラミックを素材にした被せものを使用して、歯並びを整える治療方法です。矯正が必要な歯を削り、上からセラミックの被せものを装着します。
セラミック矯正は歯を動かすわけではなく、被せもので歯の位置を調整する治療です。そのため、審美治療と呼ばれることもあります。

セラミック矯正は、治療期間が短いことが特徴です。歯を削り被せものをするだけで済むため、他の矯正のように年単位の時間はかかりません。
軽度な症状であれば、2ヵ月ほどで歯並びの改善が見込めます。また、矯正する本数が少なければ、費用を抑えられることもメリットです。

セラミック矯正は手軽で魅力的な治療法ですが、健康な歯を削る必要があることは事前に理解しておきましょう。
加えて歯を大きく削る必要があるときは、神経を抜くなどの処置が必要となることがあります。

なお削った歯や抜いた神経は、もとには戻りません。取返しが付かないことにもなるため、セラミック矯正を考えるときは慎重に検討しましょう。

下記のリンク先では無料相談の予約ができるため、矯正を検討する際にはぜひご利用ください。

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日常生活の注意点

日常生活の注意点

日常生活における習慣は、歯並びが悪くなる原因となることがあります。何気なく行っている行動が、歯に悪影響を与えている可能性は否定できません。
特に下記の行動は、歯並びに与える影響が懸念されます。心当たりがある方は、生活習慣の見直しを検討しましょう。

食生活の見直し

歯並びを悪くする原因として多いものが食生活です。食べ物は歯と直接触れ合うため、与える影響も大きくなります。
食生活では、食べ物の硬さに注意が必要です。きれいな歯並びを保つには、柔らかいものと硬いものをバランスよく食べることが大切となります。

例えば柔らかいものばかり食べている場合、しっかりと噛む必要がないため顎が十分に成長しません。顎が小さくなると、歯がきれいに並ぶスペースが不足してしまいます。

一方で、あまりに硬いものばかり食べることも歯に良くありません。継続して歯に強い力が加わるため歯が動いたり、欠けたりする可能性があります。

きれいな歯並びを保つためには、歯や顎の発育や負担を考慮することが大切です。どちらかに偏らないように、うまく調整を図りましょう。

口呼吸や舌癖の改善

口呼吸や舌癖も、歯並びが悪くなってしまう原因のひとつです。口呼吸が癖になっていると、口が開いていることが多くなります。
口が開いた状態が続くと顎や舌の位置が下がってしまい、歯並びが悪くなることがあります。なお口呼吸は、自分では気づきにくいものです。

他人から指摘されたときなどは、鼻呼吸を意識して早期改善を目指しましょう。加えて歯並びを維持するときは、舌癖にも注意が必要です。

従来、舌はスポットと呼ばれる場所に収まっています。しかし、なかには舌が前歯についていたり、頻繁に動かしたりする癖をもつ方がいます。
特に前歯につける癖がある場合、継続的に前歯を押している状態です。力が加わり続けると、前歯が動いてしまう場合があります。

歯並びが悪くなることもあるため、気付いたときには舌癖の改善が必要です。舌がちゃんとスポットに収まっているか、日頃から気を付けておきましょう。

自身のみで改善が難しい場合には、歯科医へ相談してください。歯科医院によっては、舌癖トレーニングを実施していることもあります。
舌癖トレーニングでは専門的な訓練が行われるため、早期改善にも期待できます。

頬杖やうつぶせ寝をしない

頬杖やうつぶせ寝をしない

頬杖やうつぶせ寝も、歯並びに影響を与えます。頬杖やうつぶせ寝は顎に負担をかけるため、顎のずれなどを招く原因のひとつです。
顎がずれてしまうと、噛み合わせが悪くなる場合があります。日常生活で癖になっている方は、特に注意が必要です。
自分では気づかないうちに、顎関節に大きな負担をかけている可能性があります。なお頬杖であれば、意識することで改善が可能です。

一方でうつぶせ寝については睡眠中であるため、改善が容易ではありません。改善を図るときは、睡眠環境の見直しなどが必要です。
寝相については睡眠の質、睡眠時の環境が重要だとされています。人は一晩で、数十回の寝返りをしています。

しかし重い布団を着ていたり、ベッドが柔らか過ぎたりするとスムーズに寝返りができません。うつぶせで就寝した場合には、顎や歯に継続して負担がかかっている状態です。

この状態を改善するには、寝返りがしやすい環境を作る必要があります。ベッドの硬さや布団の重さ、動きやすい着衣など寝返りしやすい環境を整えましょう。

「下の歯並びが悪い」と悩んだら歯科医に相談しよう

「下の歯並びが悪い」と悩んだら歯科医に相談しよう

どれだけ気を付けて生活していても、歯並びが悪くなることはあります。悪くなった歯並びを自分で改善するのは困難です。
そのようなときには、自分ひとりで悩まず歯科医に相談しましょう。歯科医院で適切な治療を受けることで、歯並びの早期改善につながります。

矯正治療には、それなりに費用がかかります。患者様の理想と異なる仕上がりの場合には、トラブルに発展するケースも多いようです。

後で後悔しないためには、きちんと納得した上で矯正治療を進めることが大切です。きちんとした説明を受け納得して治療ができれば、トラブルになるリスクも抑えられます。
下の歯並び矯正を考えるときは丁寧な説明があり、自身が安心して利用できる歯科医院を捜しましょう。

なお下記リンクより、歯科医へ無料相談の予約が可能です。歯科医院を探す際には、ぜひご利用ください。

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まとめ

まとめ

きれいな歯並びは見た目が美しいだけでなく、自身の心にもゆとりをもたらすものです。歯並びが悪いとネガティブな感情になってしまい、人と接することがストレスに感じる方もいます。

そのようなときは矯正治療を受け、歯並びをきれいにすることがおすすめです。歯並びがきれいになると自信を持つことができ、人と接する際のストレスを軽くできます。

なお治療中の見た目や費用が気になる方は、部分矯正などを検討しましょう。部分的な治療で済むため、目立ちにくく費用を抑えられます。
下の歯並びで悩むときは、1人で抱え込まず歯科医に相談してみましょう。




監修者:銀座青山You矯正歯科グループ 理事長・総院長 青山健一

理事長・総院長 青山健一 1965年 広島県呉市生まれ
1990年 広島大学歯学部卒業
1992年 南青山デンタルクリニック開院
2001年 医療法人社団 健青会 設立
2011年 日本で初めての「部分矯正専門医院」のYou矯正歯科を開設
2021年 You矯正歯科 池袋西口医院開設
2021年 You矯正歯科 広島紙屋町医院開設(銀座、青山等で9医院開院中)
▼総院長ブログ「幸せってなぁに?」もご覧ください。

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