【監修:青山健一】
目 次
歯列矯正は子どもがするイメージが強いものですが大人でも矯正治療を受ける人は多くいます。
とくに女性の間では矯正治療をすることで顔立ちが変わって美人になるといわれて矯正を検討する人も増えているのです。
歯並びを整えるだけで顔つきが変わるなんてどういうことだろう?と思った人もいるのではないでしょうか。
今回は歯列矯正をすることで美人になるといわれている理由と矯正治療の種類・費用や美人になるまでの期間についてお話していきます。
歯列矯正で美人になった人は多い?
そもそも歯並びを整えることで美人になるといわれているけど身近に体験した人がいないとどう変わるのかわからないものです。
そこで参考にしていただきたいのが女性芸能人の方々で、最近は芸能人の中で歯列矯正を受けたという方が多くブログなどで「歯列矯正をしました」とはっきりと書いている人もいます。
たとえばお笑い芸人のくわばたりえさんはご自身のブログで歯列矯正を受けたとブログに書かれていました。
矯正前のくわばたさんと矯正後のくわばたさんの写真を見比べると矯正後は顔つきが変わって前よりもキレイです。
JUDY AND MARRYのボーカルをされていたYUKIさんも歯列矯正をされていますが、彼女も笑顔がますますキレイになっています。
芸能人の方は歯が命というだけあって歯並びにも気を遣っているはずです。
ここにあげた人以外にも歯列矯正を受けている女性芸能人は多くいます。
憧れの芸能人のように…と思い、自分も歯列矯正をしてみようと思う女性も増えているのです。
顔立ちに影響を与える歯並び
みなさんはEラインという言葉はご存じですか?女性なら知っている人が多いのではないでしょうか。
Eラインは横顔を見たときの鼻の先から顎の先を結んだ線のことで、この線の中に唇がおさまっていることが理想のEラインになります。
このEラインの形に影響があるのがここで紹介をする2つの歯並びの状態です。
上顎前突(出っ歯)
1つめは上の前歯が傾いていることが原因で起こる、いわゆる出っ歯の状態です。出っ歯になっていると上唇が前に突き出た形になってしまいます。
上の前歯は歯の中で1番目立つところにありますから歯並びの中でも気にする人が多いです。
上の前歯が前に出ていることで笑ったときやおしゃべりをするときに上唇が引き上げられてしまい、歯と歯茎が露出することがコンプレックスになり人前で話したり笑ったりすることが苦手になってしまう人もいます。
下顎前突(しゃくれ)
もう1つは下顎が前に突き出してしゃくれている状態で受け口ともいいます。
しゃくれは下顎の骨格に原因があると思われますが歯並びが原因になっているケースも多いです。
本来は下の前歯より上の前歯が少し前に出ています。
しゃくれがある人は上の前歯が内向き下の前歯が前に傾いている形になり下唇が前に突き出す形になってしまうのです。
骨格が原因の受け口は歯科治療の範囲ではなく美容外科の範疇ですが歯並びが原因の受け口であれば歯列矯正で改善される可能性が高いです。
歯列矯正が顔立ちに与える影響
それでは歯列矯正で歯並びを整えることが顔立ちにどのような影響があるのかについてお話していきます。
理想的なEラインになる
理想的なEラインは鼻先と顎先を線で結んだ内側に唇がおさまっていることです。
人差し指を鼻先と顎先にあててみて双方が内斜めにつながる状態が理想のEラインと思って下さい。
出っ歯を矯正すれば上唇も後ろに下がるのでEラインから上唇が飛び出た状態から改善されます。
そのため理想とされるEラインを手に入れることが可能になり、これが歯列矯正で美人になるとされる理由です。
口元が整う
口角を上げて笑ったとに左右の口角と前歯の先を結んだラインのことをスマイルラインといいます。スマイルラインがキレイに整っていると笑顔美人となります。
歯並びを整えることでスマイルラインがキレイにそろうのです。
また 出っ歯もそうですが、叢生(そうせい)といって歯並びガタガタな状態も顔の印象に影響があります。
歯列矯正をすることで改善されますので笑ったときや誰かと話をするときにも口元を気にする必要がなくなります。
口元が整うことで笑顔の印象が変わってくるのです。
美人になる歯列矯正の方法
横顔美人を実現するために行う矯正治療には種類があります。ここでは歯列矯正の方法を紹介していきます。
ワイヤー・ブラケット矯正
矯正治療というと多くの人が1番に浮かぶのがワイヤー・ブラケット矯正になります。
これはブラケットをワイヤーでつなげて歯を正しい位置に動かして固定する方法で いろいろな歯並びの状態に対応できる矯正方法です。
ブラケット矯正は治療の間、器具が目立つので女性は敬遠されますが、歯の裏側に取り付ける方法であれば目立ちません。
また今は透明なブラケットに白いワイヤーを使った器具もあって矯正装置が、できるだけ目立たない方法を選ぶことができます。
ブラケット矯正のデメリットは取り外しができないことで、そのため歯磨きもやりにくいことから歯垢もたまりやすくなっていて虫歯になりやすいのです。
また、ナッツ類などの硬い食材は控えるようにしなければなりません。
繊維が多くある野菜などは器具に挟まりやすいので食事の際は気を遣わなければいけないのもデメリットになります。
マウスピース矯正
次に紹介するのはインビザラインという透明なマウスピースを使った矯正方法です。
こちらは患者さんの歯形をとり患者さんの歯に合わせたマウスピースを作ってそれを定期的に交換しながら矯正していくものになります。
透明なマウスピースを使うので目立ちにくいのが最大のメリットです。マウスピースは患者さんが自分で取り外しができるので食事制限もひつようありません。
歯を磨くときも器具が邪魔になることがないため口の中を清潔に保つことができますから虫歯のリスクも少なくなります。
マウスピースはできるだけ長い時間つけておくことが望ましいため患者さん自身がしっかり管理をする必要があるので、そこが少し大変なところです。
セラミック矯正
もう1つの矯正方法は矯正をする部分の歯を削り、そこにセラミックでできたクラウンをかぶせるセラミック矯正です。
こちらも削った歯に白いクラウンをかぶせてるので見た目を気にする必要がありませんし、装着している間の違和感や痛みもないです。
ほかの矯正治療よりも短期間で治療を終えることができ、費用も少し安くなるのがセラミック矯正のメリットになります。
デメリットは健康な歯を削らなければならないことと、セラミックの被せものの下に汚れがたまりやすく虫歯になってしまう可能性があることです。
万が一セラミッククラウンが破損してしまった場合は最初のときと同じ金額で新しいクラウンを作ることになることもデメリットになります。
セラミック矯正は歯の状態によりますから誰でもできる方法ではないので希望する場合は歯科医でよく相談をするようにして下さい。
歯列矯正で美人になるまでの期間
歯列矯正を始めたとしてもすぐに治療が終わるものではありません。
歯列矯正は歯や周りの骨などを傷めないようにゆっくり時間をかけて歯を動かして歯並びを整えていくものです。
さらに矯正をしたあとには、せっかくキレイに並べた歯が元に戻らないようにする「保定装置(リテーナ)」を装着する期間もあります。
歯列矯正は長期で行っていく治療だと思って下さい。 大人の場合は早くても1年以上はかかります。
平均で3年はみておいてほしいです。歯列の状態やマウスピース矯正なら患者さんの取り組み次第で長くなったりする場合もあります。
セラミック矯正に関しては2~3ヵ月ほどで矯正できるので結婚式が控えているなど急いで歯並びを改善したい場合などにセラミック矯正が選ばれることがあります。
歯列矯正にかかる費用
歯列矯正は保険適用外の治療のため自費での治療になるので全体的に高額になります。だからこそ矯正するときに1番気になるのが費用の面です。
ここでは歯列矯正の費用についてのお話をしていきます。
部分矯正
部分矯正は前歯の部分のみなど一部のみを矯正するものです。
ブラケット矯正の場合は20万円~50万円が相場で表側に着けるか裏側に着けるかで変わりますし、どんな素材の器具を使うかでも金額が上下するといえます。
マウスピース矯正は部分矯正であれば30万円~50万円が相場です。
全体矯正
すべての歯を矯正する全体矯正は部分矯正に比べると金額も大きくなります。
ブラケット矯正は表に着ける場合は70万円~100万円・裏側だと100万円~150万円が相場です。こちらも使う器具の素材によって金額は上下します。
マウスピース矯正は全体矯正だと90万円~110万円かかる場合が多いです。
セラミック矯正
セラミック矯正は歯1本ごとの費用になり金属とセラミックで作るかセラミックのみで作るかで金額が変わります。
費用は1本につき7万円~15万円ほどが相場になります。
1本ごとなので矯正する本数が少ない人はブラケット矯正やマウスピース矯正より安価で矯正治療することが可能です。
歯列矯正で口元美人を目指そう
出っ歯や受け口は顔つきに影響があるので歯列矯正をして改善することで、かなり顔立ちが変わることが多いです。
顔の雰囲気は口元の状態で変わるため歯並びがキレイになることで、顔立ちが変わってキレイな前歯で笑顔も輝くようになります。
歯列矯正で口元美人に変身できれば自分に自身が持てて、その目に映る世界も変わってみえるかもしれません。
まとめ
歯並びを改善することは顔立ちが変わってキレイになるだけじゃなく体の不調も改善されることがあります。
キレイを保つには体の健康も大事ですからキレイと健康のことを考えると歯並びを放っておくことにメリットはありません。
むしろ美人になる可能性があるなら歯列矯正を行うメリットのほうが大きいです。
歯列矯正の方法はいくつかありますが、個人個人に合った方法で行う必要があります。
歯列矯正を受ける際は歯科医院からの説明をしっかり聞いて理解したうえで治療方法を決めるようにして下さい。