【監修:青山健一】
目 次
「矯正治療の途中で治療をやめたくなる理由にはどんな理由があるの?」と悩んでいませんか。
矯正は長期間の治療になるため、矯正治療中にやめたいと思ってしまう方も多くいます。
長期間の矯正治療に不安を感じている方に向けて、矯正治療を途中でやめるリスクや矯正治療が始まる前に確認するべきことなど詳しく紹介します。
矯正治療は途中でやめられる?
矯正治療は途中でやめられます。
矯正治療は1回の治療では終わりません。数か月~数年の長い期間継続して治療を行い、やっと効果が出ます。
そのため、さまざまな理由によって矯正治療をやめてしまう方がいます。しかし、途中で矯正治療をやめることはおすすめできません。
歯科矯正をやめる原因や、やめるリスクについて理解し、歯科矯正を途中でやめないようにしましょう。
矯正治療をやめたい主な理由は?
矯正治療をやめたい理由は、さまざまあります。
その中でも代表的な理由を3つ紹介します。
違和感がすごい
矯正をやめたいと思う1つ目の理由は、思っていたよりもしゃべったりするときの違和感が我慢できないという理由です。
矯正の違和感に関しては、患者さんなりにはある程度の違和感は覚悟されている人と、割と甘く考えている方と別れます。
何か新しいことをする際に、ある程度の覚悟をしてから行動する人と思い付きで行動する人といらっしゃいますが、矯正治療をする以上は、何も違和感がないというわけにはいかないので、ある程度の覚悟を持っていないと安易に「矯正治療をやめたい!」となってしまいます。
痛みに耐えられない
矯正治療をやめたい2つ目の理由は、痛みに耐えられないです。
矯正治療は、歯に一定のストレスを与えて歯の位置を移動させるため、歯に加わるストレスで痛みを感じてしまう方が多くいます。
一時的な痛みなら我慢できるかもしれませんが、歯の矯正治療の器具は1日のほどんどの間つけているため、痛みが長く続くことも多いです。
痛みの対応方法はさまざまあるため個人差はありますが、痛みを感じづらくできます。
痛みが不安な方は、矯正治療前に歯科医師に相談してみてください。
精神的ストレス
矯正治療をやめたい3つ目の理由は、精神的ストレスです。
矯正治療はマウスピース矯正やワイヤー矯正などさまざまな方法がありますが、どうしても見た目が気になってしまいストレスを感じてしまう方もいます。
マウスピース矯正はつけたり外したりしないといけないため、面倒だと感じてストレスを強く覚える場合もあります。
そういった精神的ストレスが原因で、矯正治療を途中でやめてしまう方も稀にいます。
矯正治療を途中でやめるリスク
矯正治療はさまざまな原因で途中でやめてしまう方がいます。
しかし、途中で矯正治療をやめることにはリスクがあります。
矯正治療を途中でやめて後悔しないためにも、代表的な3つのリスクについて理解しましょう。
歯並びが後戻りする
矯正治療を途中でやめると、歯並びが後戻りする可能性があります。
後戻りとは、矯正治療して良くなった歯並びが矯正治療前の歯並びに戻ることをいいます。
長期間矯正治療を行わずに歯並びが気にならない程度までの治療を行い、矯正治療をやめる方もいます。
しかし、矯正治療を途中でやめて後戻りが起こってしまうと歯並びが治療前の状態に戻り、今までの治療費が無駄になってしまいます。
そのため、きれいな歯並びにしたいと思っているなら矯正治療は終了までやめないでください。
虫歯や歯周病の発症率が高くなる
矯正治療を途中でやめると、虫歯や歯周病になりやすいです。
矯正治療の途中で歯科医院に通わなくなると、歯のメンテナンスが行えなくなります。
矯正治療器具が歯についていると、歯磨きを丁寧に行っても汚れが残りやすいです。そのため、通常時よりも虫歯や歯周病になりやすくなってしまいます。
虫歯や歯周病にならないためにも矯正治療を開始したら、最後まで行いましょう。
キャンセル料が発生する
矯正治療を途中でやめると、キャンセル料が発生します。
キャンセル料はもともと支払わなくてもよいため、余計な支出になってしまいます。
また、きれいな歯並びも手に入れられません。
そのため、途中で矯正治療をやめてしまうと、お金だけ支払い歯並びは気になった状態のままで損をしてしまいます。
矯正治療を再開したいときは
矯正治療を再開したいときは、ゼロからの矯正治療だと思いましょう。
矯正治療の再開は「今まで良くなってきた歯並びから開始できる」と思い、料金が安く期間が短くなると考えがちですが、そんなことはありません。
後戻りが起こっていたり、前よりもひどい歯並びになっていたりする場合もあります。
そのため、初めて矯正治療を行ったときに予定していた料金より高く治療期間が長くなる可能性もあります。
矯正治療を再開する場合は、今までの矯正治療がリセットした状態から矯正治療がスタートすると思いましょう。
子どもの矯正治療は特に注意が必要
子どもは大人以上にライフスタイルの変化が激しかったりや精神的ストレスを感じたりする場合が多いため、注意が必要です。
例えば、小学生から中学生、中学生から高校生などライフスタイルが大きく変わる時期がすぐにやってきます。また、部活動や習い事を始めて忙しくなる可能性も高いです。
周りからの視線を気にし、自分の見た目に敏感になってしまう時期に矯正治療が被ってしまうこともあります。
矯正治療は目立たちづらいマウスピース矯正という方法もありますが、一切見た目の違和感がない矯正治療の方法はありません。
そのため、大人以上に途中で矯正治療をやめてしまう可能性が高いです。
治療開始前に確認すべきこと
矯正治療は一度始めたら、最後まで行うことが重要です。矯正治療を途中でやめないためにも、治療開始前に十分に考えないといけません。
そのため、治療開始前に必ず確認するべき3つのことを理解しておきましょう。
開始時期は熟考して決める
矯正治療開始前に確認するべきことの1つ目は、「開始時期は熟考して決める」です。
引っ越しやライフスタイルの変化で矯正治療を継続できなくなる可能性が高いため、1~2年以内にそのようなイベントがないか確認しましょう。
1~2年以内に転職をしたいや住む場所を変えたいなど考えている場合は、そのようなイベントが終わってから矯正治療を行うのがおすすめです。
転院可能な歯科医院をリサーチしておく
矯正治療開始前に確認するべきことの2つ目は、「転院可能な歯科医院をリサーチしておく」です。
どれだけ引っ越しやライフスタイルの変化の計画を立てていても、急に引っ越しや転勤が決まる可能性もあります。
そのため、転院可能な歯科医院を探しておきましょう。
転院が絶対にできない歯科医院は基本的にありませんが、特徴的な矯正治療な場合は転院先で対応できない可能性もあります。
矯正治療を始めるときにどのような矯正方法を行うのかや、急な引っ越しがあった場合他院でも対応できる矯正方法なのかなど確認しておくとよいでしょう。
治療方法についてよく理解する
矯正治療開始前に確認するべきことの3つ目は、「治療方法についてよく理解する」です。
矯正治療といってもマウスピース矯正やワイヤー矯正などの種類があり、それぞれの矯正治療にはメリットだけでなくデメリットも存在します。
デメリットを良く理解せずに矯正治療開始すると、後悔してしまう場合もあります。
そのため、歯科医師に不安に思う内容を聞き治療方法について理解するようにしましょう。
矯正治療を始める際は信頼できる専門医に相談を
矯正治療を始める場合は、信頼できる専門医に不安がなくなるまで相談をしましょう。
矯正治療を途中でやめることは、さまざまなリスクがあるためおすすめしません。そのため、矯正治療を開始する前に不安を解決しておきましょう。
専門医はあなたの不安を理解し、治療プランを提示してくれます。
例えば見た目が気になる場合、マウスピース矯正をしたり歯の裏側につけるワイヤー矯正にしたりなどです。
不安なことを伝えるのは悪いことではなく、あなたにあった治療計画を作るために必要です。
まとめ
今回は、矯正治療を途中でやめたいと思うかもと考えている方に向けてや矯正治療を途中でやめるリスクや治療開始前に確認することなどを紹介しました。
矯正治療を途中でやめてしまうのはさまざまなリスクがあるため、一度治療を始めたらやめない方がよいです。
そのため、矯正治療を始める前に専門医に相談して少しでも不安をなくしてください。
この記事で紹介した内容を参考に、後悔のない矯正治療を行いましょう。