【監修:青山健一】
目 次
インビザライン矯正で使うマウスピースの枚数はいったいどれぐらいか、あまり知られていませんが気になるところです。
今までの矯正器具は取り外しができないものがほとんどのため、あまり取扱いなども重視してきませんでしたが、インビザラインは違います。
マウスピースの枚数は病院によって表示がない場合もあり、どの枚数がいいのかよくわからないという質問も多いです。
インビザラインのマウスピースの枚数や保管方法、治療期間に関する注意点や不安の解消法などを中心に解説していきます。
インビザライン矯正で使うマウスピースの枚数はどれくらい?
インビザライン矯正で使うマウスピースの枚数は、矯正する歯の状態や年齢などによって異なりますがおよそ50枚が目安です。
マウスピースはパッケージごとに枚数を決めている歯科医もあります。インビザラインの概要と特徴や矯正治療などから想定してみましょう。
マウスピースと呼ばれる矯正期間中に追加できるマウスピースもありますが、追加するということは矯正期間が延びるということです。
インビザラインの概要
インビザラインは新しい矯正治療で、日々情報が更新されています。ワイヤー矯正と異なるのは取り外し可能なマウスピースを使う点です。
軽度な歯並びの矯正や開咬などを治す方法として、インビザラインは他の矯正治療と比べて非常に便利といわれています。
インビザラインのメリットは、マウスピースを取り外せる事ですが、規定の装着時間を必ず守らなければ治療がうまくいきません。
他にもインビザラインはどんな特徴があるのか主にマウスピースについてみてみましょう。
インビザラインの特徴
インビザラインの特徴は、透明なマウスピースであまり目立たずに矯正治療が行える事と、マウスピースの取り外しが簡単な事です。
マウスピースは、半透明のシリコン素材で作られている事が多く、今まで見た目が気になっていた矯正治療がインビザラインによって大きく進化しました。
インビザラインは部分矯正ではなく全体矯正に向いていて、歯磨きや食事中はマウスピースを外せるのが特徴です。
他の矯正治療でも、保定期間という歯が元に戻らないように固定する期間中はインビザラインで治療する事もあります。
レントゲンや精密検査を行った上で担当歯科医と一緒に矯正治療計画を作りますが、納得がいくまで話し合ってもかまいません。
なぜなら、治療は担当医との二人三脚でずっと治療をしていくことになるため歯科医との相性も大切な決め手となるからです。
治療期間
インビザラインの治療期間は、患者さんの矯正内容にもよりますが一般的な症例として2年から2年半ほどです。
部分的な矯正は1年未満で終わる症例もあります。人によって歯の状態はそれぞれ違うため、まず自分の歯を診察してもらいましょう。
マウスピースの枚数はこの治療期間やどの程度歯を移動するのかによって50枚を基準に前後するため、あくまで相場でしかありません。
交換頻度
マウスピースの交換頻度については、取り付ける際に必ず歯科医から説明があります。一般的には7日から10日前後です。
マウスピースを変えるたびに歯が徐々に矯正されるように作られています。
自己判断で勝手に新しいマウスピースに交換することはできません。逆に同じものをずっとつけていても矯正は成功しません。
指示どおりに交換しなければ、マウスピースにばい菌が付着し虫歯の原因になり得るため、特に注意が必要です。
インビザラインの使用枚数の特徴
インビザラインの使用枚数の特徴について、平均枚数はあくまで目安と思ってください。患者さんの歯はみんな違います。
矯正したい部分が全体なのか、部分的なものかによってもかなり差がでてしまうため、診察前に予想することは難しいです。
少ない場合は10数枚ですむ治療や、50枚を超えるケースもあります。どのくらい矯正するかによって変わるものだと思いましょう。
平均枚数
インビザラインのマウスピースの枚数は、患者さんがどれぐらい歯を移動させる必要があるのかによって変わってきます。
インビザラインをパッケージ化している矯正歯科は、50枚を基準にしている所が多いです。例外もありますが、治療途中で追加もできます。
治療前の計画ではインビザラインの枚数は確認しておきたい点の一つです。自分の治療では何枚ぐらいの予定か聞いてみましょう。
種類によって製作制限がある
インビザラインを含めたマウスピースは種類がいくつかありますが患者さんの歯型と同じサイズでつくるため大量生産できません。
マウスピース一つ一が全て計算して作られています。特にインビザラインは治療を決定してから開始するまでに数週間必要です。
完成したマウスピースは患者さんだけのオーダーメイドになります。誰でも同じマウスピースを使えるわけではありません。
マウスピース型の矯正器具は数種類ありますが、価格や特徴が違うため歯科医と話し合い治療にあった器具を選びましょう。
種類によっては、制作制限があり簡単には作れないため、破損したり失くした場合は速やかに歯科医に連絡をしてください。
インビザラインの注意点
インビザラインの注意点は、綿密な計画と継続して歯科医の指導を守る事です。これが成功の秘訣となります。
簡単なように聞こえますが守れない方が多いのは、マウスピースは装着が自由にできるため思わず外してしまうからです。
決められた時間装着する
インビザラインのマウスピースの装着時間は決められていて、取りはずしができるものの食事と歯磨き以外は装着します。
特に開咬の治療で使う場合、奥歯のかみ合わせを矯正するため、マウスピースがないと元に戻る可能性もないとはいえません。
元に戻った歯は長い期間かけて再度矯正する事になり、矯正治療中にマウスピースを作り直す必要もでてきます。
今までの矯正治療を考えると、歯磨きや食事のときのわずらわしさから開放され、見た目も目立たなくなりました。
もちろん、ワイヤー矯正がなくなることはありませんが、インビザラインで矯正の成功率が高まったのは間違いありません。
紛失や破損に気をつける
ワイヤー矯正は、部品が共通した材料を使っているため壊れても在庫がある限り数日で交換できますが、インビザラインはできません。
マウスピースは、シリコン素材でできており、型どりしているのはレントゲンや精密検査で撮影したものを立体化した模型です。
紛失すると、次のマウスピースが届くまで前のものを使い続けなくてはいけません。矯正治療の計画が遅れてしまいます。
インビザライン矯正が長引くケース
インビザライン矯正が長引くケースは、今まであげた注意点をよく守っていない場合に起こる事ばかりです。
通常の矯正期間も2年から2年半ほどかかる事が多い矯正ですが、治療途中に長引くのは患者さんのマウスピースに対する問題がよく聞かれます。
正しく装着できていない
マウスピースは、当初の患者さんの歯並びを治療計画に沿って作られていますが、装着の優劣はご自身の付け心地を優先して確認します。
圧力がかかりすぎて痛みを伴うときもありますが、数日で治るはずです。しかし、それでも痛かったら正しく装着できていないのかもしれません。
正しく装着できていないと、痛みだけではなく歯列に余計な圧力がかかり歯肉が弱まったり、他の歯へ影響を及ぼします。
正しい装着方法はきちんと歯科医に聞きましょう。定期的な診察は治療途中におこるトラブルを早期発見できます。
歯を大きく動かすケース
マウスピースで歯が動く最大距離は約0.25mmといわれていて、それも骨ができあがっていたらもっと少ない数字です。
大幅な歯の移動を行うとき、インビザラインの歯の移動は一回分の距離がきまっているため、それに比例して矯正期間が長くなります。
歯を大きく動かすには限度があるため、他の矯正方法も視野に入れなくてはなりません。例えば骨を削るとかワイヤ―矯正などです。
歯に合っていない
長期治療を想定して作ったインビザラインのマウスピースでも、100%完璧なものはありません。歯に合わない場合は期間が延びます。
治療途中の体の変化は、誰にもわかりません。マウスピースは制作に日数がかかるのと、治療期間が長くなるため誰にでも起こる可能性があります。
あまりにも歯に合わない場合は、歯科医にもう一度診てもらってください。差が激しいと歯が痛み始める事もあります。
心配なら、まずインビザラインに精通している矯正歯科の無料相談を活用してみましょう。オンラインで予約可能です。お気軽にお試しください。
インビザラインで重要なクリンチェックとは?
インビザラインで起こる問題を最小限に抑える事ができるのが、クリンチェックです。
クリンチェックは、精密検査で計測した患者さんの歯並びをマウスピースでどのぐらい移動させるかパソコン上で計算します。
クリンチェックを行うとどこの歯に力が加わって、どうやって動くのかがわかるため途中経過でも自分で把握できるのがメリットです。
クリンチェックは、矯正治療が始まる前に行われます。不安を取り除き、話し合いを通して歯科医との関係も築けた方が安心感が違います。
インビザラインの不安や疑問は歯科医に相談しよう
クリンチェックを使ってシミュレーションする事は、長い治療中のモチベーションを維持することにも繋がります。
最終的なゴールを共有できれば不安も解消できますし、モチベーションがあるとマウスピースの注意点は守られる事が多いです。
インビザラインに関する疑問は、どんな小さなことでも歯科医に聞いてみましょう。下のボタンからご予約ください。
まとめ
インビザラインで使う枚数は、平均的な治療パッケージで50枚が基本枚数のところが多いです。もちろん追加も可能です。
マウスピースの枚数は矯正治療の内容で異なるため、実際に興味がある方は一度歯医者を訪れて、検査を受けてみましょう。
マウスピースの枚数や使い方、治療期間やクリンチェックの有無なども確認してください。今よりもっと自分の治療のゴールが見えてきます。
インビザラインを含め自分にあった矯正プランを立てるには、矯正歯科選びは重要なポイントです。健康できれいな歯を手に入れて下さい。