ブラケットオフは痛い?ブラケットオフで痛みやすい人の特徴を歯科医が解説

【監修:青山健一】

ブラケットオフは痛い?ブラケットオフで痛みやすい人の特徴を歯科医が解説

ブラケットオフとは歯列矯正で装着しているブラケットを取り外す工程のことをいいます。ブラケットオフが痛いという人は多く、不安を感じる人も少なくないようです。
ここではブラケットオフの流れや痛みやすい人の特徴について解説をしていきます。痛みの原因について理解をして矯正治療を進めていきましょう。

ブラケットオフまでの流れ

ブラケットオフまでの流れ

歯列矯正を始めるにあたり、どこをどのように治したいか、気になる部分、心配や不安なことを歯科医師に相談をします。この初診のときに大まかな予算や費用も提示してもらいましょう
初診で歯列矯正をするか決めると治療方針を決めるために様々な検査をしていきます。このときに歯の実際の状態が分かるため気になる部分はしっかりと確認をしておきましょう。

検査を基に治療の方針を決めていきます。自分の希望をきちんと医師に伝えて治療法も含めて納得をして進めていくことが重要です。また、このときに必要であれば抜歯を行います。
抜歯後に矯正装置を装着していきますが矯正装置を付けた直後の数日間は痛みを感じることがあります。我慢ができないほどの痛みであれば医師に相談をしましょう。

その後は月に1~2回程度の通院をして矯正装置を調整しながら治療を進めていきます。この時期はケアが重要となるため、ケア方法を医師から指導してもらい続けていきましょう。
そして、理想の歯並びまで歯を動かすことができれば矯正治療は終了となるためブラケットオフに続いていきます。
それではここからは矯正治療終了後について紹介をしていきます。

矯正終了時期の決定

矯正終了時期は明確に決めることはできません
矯正治療の進捗状況をみて当初予定していた歯並び・噛み合わせに近づいた時点で医師と患者が合意すれば矯正終了時期の決定を行っていきます。
ここで終了時期を決めますがすぐに終了することはできず、ここからさらに様々なことを決める必要があります。

リテーナーの選択

リテーナーの選択

リテーナーとは矯正装置で動かした歯を固定する装置です。これは患者に合わせて作成していかなければならないため、治療終了後1か月ほどの時間が必要になります。
矯正終了時の歯並びで型をとらないと意味がないため矯正装置は矯正が終了しても、1か月前後は外すことができません。
矯正終了の目途が経った時点からリテーナーが完成する日にちでブラケットオフの日程を決めていきます。

ブラケットオフの予約

意外と大変なのがブラケットオフの予約をすることです。今までの調整での通院はおよそ30分前後だったのに対して装置の撤去は120分~180分程度かかるため、予約の設定が難しくなります。
さらに一般的に撤去は平日の昼間に来院しなければならなくなることが多く、予定を合わせることができない場合があります。
人によっては矯正治療は完了していても撤去がなかなかできないという人もいるくらいです。

ブラケットオフが可能か確認

ブラケットオフができるかどうかは当日に決まります。撤去作業のまえに担当歯科医の検査があり矯正が始まる前に定めた歯並びになっているかを確認していきます。
このときに歯列に隙間があったり、歯並びが予定と違っていると撤去の予定から矯正治療の延長に変わることがあるため注意が必要です

このような予定が変更されるケースは10人に1人くらいはいますが、この場合は一般的に2か月ほどの延長になります。

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ブラケットオフは痛むのか

ブラケットオフは痛むのか

担当医の検査が終わったら、ブラケットオフが始まります。
このとき、装置が思ったよりしっかりとくっついているためペンチのような道具を使用して、てこの原理で外していきますが場所によってはなかなか外れません。

それなりに力を入れて外すため痛みが発生してしまい、中にはこの痛みが一番痛かったと表現する人もいるくらいです。
ブラケットには種類があり、耐久性の低いブラケットの場合は撤去時に割れてしまうことがあります。

その場合はタービン機器を使用し破壊をして取り除くため時間が掛かってしまうこともあり、装着している装置の種類によっては注意が必要です。

ブラケットオフの流れと痛み

ブラケットオフの当日の流れはまず、主治医の検診が始まりブラケットを外す前に歯並びの最終確認をしていきます。
このとき問題がなければ次はブラケットオフです。調整は一度、ワイヤーを外して行うことがありますがブラケットオフはワイヤーを付けたままで取り外していきます。

これには理由があり口の中でブラケットがバラバラになることを防ぐ目的があります。このときにブラケットが割れてしまった場合はタービン機器で外さなければなりません。
その後、歯に残っている接着剤を取り外していき歯をクリーニングしてブラケットオフは完了となります。
ここまでが2~3時間程度でその後リテーナーの説明や記録写真を撮影して完了です。

ブラケットの種類と痛み

ブラケットの種類と痛み

ブラケットには大きく2種類あり従来型のブラケットとセルフライゲーションブラケットという痛みを抑えたブラケットがあります。
従来型のブラケットはブラケットとワイヤーを結紮用のゴムや針金で固定して使用するブラケットです。
矯正治療でよく使用されており構造がシンプルで様々な症例で使用されているため材質も様々な種類があります。

このタイプはある程度、強い力を歯に掛けて歯を動かしていくため、痛みを感じる人も少なくありません。
次にセルフライゲーションブラケットですが従来型のようにゴムや針金を使用して結紮することはなくブラケットに組み込まれた構造でワイヤーを固定するブラケットです。

そのため、歯の動きがスムーズで小さな力で歯を動かすことができます。弱い力しか掛からないため痛みも少なく治療を進めることが可能です。

ブラケットオフで痛みやすい歯

ブラケットオフで痛みやすい歯

ブラケットは専用の接着剤で固定されており長期間使用してもとれないようにしっかりと装着されています。そのため、取り外す際にはかなりの力が歯に掛かってしまい痛みを伴うため我慢が必要です。
その中でも特に痛みやすいのが「前歯」です。前歯は歯根が細いため、撤去する際に掛かる力に耐えきれず痛みがほかの歯よりもでやすくなります。

さらに場所によっては取り外す際にかなり力が加わることが実感できるため「怖い」と感じることもあります。

接着剤研磨の際に痛む場合

接着剤研磨の際に痛む場合

ブラケットオフ後に「レジン」と呼ばれる接着剤が歯に残ってしまいますが研磨機で削り飛ばしていくため心配は無用です。
表面が削れないように少しづつ慎重に行うため時間が掛かってしまいます。削りカスをバキュームで吸い込みながらおよそ30分くらい掛かります。

このときに歯が痛んだりしみたりすることがありますがブラケット付近に虫歯ができているかもしれません。痛みを感じたら我慢をせずに歯科医に伝えて確認をしてもらいましょう。

ブラケットオフで痛みやすい人の特徴

ブラケットオフで痛みやすい人の特徴

ブラケットオフで痛みがでやすい人には特徴があります。前述でも紹介したとおりブラケットオフは矯正装置を外すために力が加わりそれが痛みの原因となります。
そのため、人によっては矯正をしているときよりも痛みを感じる人も少なくありません。ここでは痛みがでやすい人の特徴について紹介していきます。

歯茎が弱っている

矯正治療は歯を動かして治療する治療法です。そのため、歯茎には大きな影響がありブラケットオフのときには歯茎が弱っていることがあります。
さらにはブラケットオフ後は「後戻り」という症状がでる可能性があり、これは歯が元の位置に戻ろうとしている状態です。

リテーナーを正しく使えば問題はありませんが付け忘れたりしてしまうと後戻りが始まり痛みを生じてしまうことにつながります。

不安や恐怖が大きい

ブラケットオフの前後は不安や恐怖を感じることがあります。そのため、些細なことでも敏感に感じ取ってしまいブラケットオフの際に痛みを必要以上に感じやすくなってしまうため注意が必要です。
これを解決するには治療に対する疑問を解決する必要があります。自分が不安に思っていること、疑問に思っていることを歯科医に相談して解決することで恐怖は和らいでいきます。
自分で抱え込まず歯科医と共に治療を進めていくことが重要です。

リテーナー装着後の注意

リテーナー装着後の注意

歯列矯正が終わった直後は歯は元に戻ろうとしてしまいます。そのため、基本的にはリテーナーを24時間付けなければなりません。
違和感や見た目からリテーナーを装着せずに生活をしてしまうと歯並びが後戻りを始めてしまいます。そうなるとリテーナーが合わなくなり痛みがでてしまうため注意が必要です。
さらにリテーナーは矯正装置とは少し違う点もあるため、装着後も注意しなければなりません。

慣れないうちは口内炎になりやすい

リテーナーは矯正後の歯並びに合わせて作られますがしっかりと保定するためにピッタリ作られています。
そのため、装置の端が当たってしまいその部分に口内炎ができてしまったり傷口から炎症を起こしてしまう場合があります。

特に付け始めた最初は極力リテーナーを外さないほうがよいため、早めに歯科医に相談をすることが重要です。
折角歯に合わせて作ったために我慢して使い続ける人もいますがリテーナーも矯正装置同様に長期間にわたり使用をしなくてはならなくなるため我慢をせずに相談をしましょう。

虫歯対策を徹底する

リテーナーはマウスピース矯正と同様に1日中装置を付け続けなけらばなりません。そのため、リテーナーが不潔だと歯も不潔ということになってしまいます
不潔の状態でほぼ24時間装着しているとかなりの確率で虫歯になってしまい危険です。リテーナーを装着する際は食事後の歯磨きはもちろんのこと、リテーナーも清潔に保つ必要があります。

通常の歯磨きに加えてデンタルフロスや歯間ブラシ、マウスウォッシュを併用してケアをしていきましょう。さらに歯科医からケア方法の説明を受けて虫歯対策を徹底していきましょう。

矯正は安心・信頼の専門医にかかろう

矯正は安心・信頼の認定医にかかろう

矯正は長期間にわたる治療です。歯列矯正には1~3年かかるといわれており、保定期間はそれと同じくらいかかるといわれています。
そのため、歯科医との信頼関係がとても重要となります。ホームページや口コミ、検診の時の印象から数年の付き合いができる歯科医を見つけることが矯正治療では重要かもしれません。

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まとめ

まとめ

今回はブラケットオフについて紹介しました。ブラケットオフには痛みを伴いますがきちんと理解をして進めることができれば問題はありません。
歯列矯正で長い間使用した矯正装置を外して次の段階に進めるため、多少の痛みは我慢をして乗り越えることが重要です




監修者:銀座青山You矯正歯科グループ 理事長・総院長 青山健一

理事長・総院長 青山健一 1965年 広島県呉市生まれ
1990年 広島大学歯学部卒業
1992年 南青山デンタルクリニック開院
2001年 医療法人社団 健青会 設立
2011年 日本で初めての「部分矯正専門医院」のYou矯正歯科を開設
2021年 You矯正歯科 池袋西口医院開設
2021年 You矯正歯科 広島紙屋町医院開設(銀座、青山等で9医院開院中)
▼総院長ブログ「幸せってなぁに?」もご覧ください。

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