矯正全般

歯列矯正においてバネは「オープンコイル」と「クローズコイル」の2種類があり、形状記憶合金で作られています。バネは歯の動きを助ける補助装置で、特に歯の隙間調整や部分的な歯の移動に使用されます。メリットとしては部分的な力を調整できる点がありますが、デメリットとしては痛みが増す可能性や食べ物が絡まりやすい点があります。

ワイヤー矯正は歯を動かして歯列を整える治療法で、月に1回程度の頻度でワイヤーを交換する必要があります。ワイヤー矯正には表側矯正、裏側矯正、ハーフリンガル矯正があり、それぞれの特徴があります。ワイヤー交換により、適切な力で歯を移動させることができます。交換時や矯正中のトラブルは専門医の診察を受けることが重要です。

歯列矯正後の後戻りは高い確率で起こるため、保定期間が重要です。後戻りの原因は保定装置の未使用、舌癖、親知らず、噛む力などです。後戻りを防ぐためには、リテーナーを適切に装着し、癖を直すことが必要です。リテーナーにはマウスピース、プレート、ワイヤー固定の3種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

矯正用アンカースクリューは、痛みが少なく、治療期間が短い矯正治療法です。骨に埋め込むため、強固な固定源が得られ、非抜歯や手術回避が可能な場合があります。痛みがある場合は鎮痛薬を服用し、痛みが続く場合は歯科医に相談することが重要。治療の不安は無料の矯正相談を活用し、確認してから治療を受けることをおすすめします。

中学生で歯の矯正を始めるメリットは、成長過程で歯が動きやすく、通院時間が確保しやすいことです。矯正が必要な歯並びとして、叢生、出っ歯、受け口、開咬、過蓋咬合が挙げられます。矯正費用は使用する装置により異なりますが、初期費用は5,000円～5万円、矯正費用はマウスピース矯正で50万円～100万円が目安です。

歯列矯正と美容整形は目的や治療内容が異なります。歯列矯正は、歯並びや噛み合わせの改善を目的とし、治療期間が2～3年と長いのが特徴です。外科矯正も併用されることがあります。美容整形は見た目の改善が目的で、歯を削り被せ物をする手法が多く、治療期間は短いです。健康保険が適用されるのは歯列矯正ですが、適用条件があります。

MEAW矯正は、健康な歯を抜かずに行う歯列矯正法で、マルチループワイヤーを使用して歯を3次元的に移動させます。治療期間は短く、通常半年から2年程度で、美しい歯並びと咬み合わせが得られます。主なメリットは、非抜歯による健康な歯の保持、治療期間の短縮、費用の削減です。治療中の違和感や治療後の後戻りに注意が必要です。

切端咬合は、上下の前歯の先端が接触する噛み合わせの問題です。原因は顎の発達異常や悪い舌癖、口呼吸、歯並びの悪さなどが考えられます。放置すると歯の摩耗や虫歯、顎関節症などのリスクが高まります。治療法としては、歯列矯正、セラミック矯正、外科的矯正治療があり、症状や原因に応じて適切な方法が選ばれます。

TCH（歯列接触癖）は、上下の歯が無意識に接触する癖で、放置すると顎関節症や知覚過敏、頭痛・肩こりなどの症状が現れる可能性があります。原因はスマホやパソコンの操作中に集中しすぎることや俯いた姿勢です。治療にはボトックス注射やリマインダーなどの意識化訓練が有効です。早期発見と治療が重要で専門医への相談が推奨されます。

歯列矯正は歯並びや口まわりのバランスを整え、顔つきに変化をもたらすことがあります。しかし、目が大きくなるなどの劇的な変化は期待できません。矯正により出っ歯や受け口が改善され、結果として顔全体のバランスが整い、理想的なEラインが形成されることがあります。歯科医に相談して、自分に合った治療方法を見つけましょう。