矯正全般

埋伏智歯（親知らず）は骨や歯肉に埋まり、完全に萌出していない状態の歯です。矯正治療時、歯並びに悪影響を与える場合やスペース確保が必要な場合に抜歯が行われます。放置すると虫歯や歯周病、歯冠周囲炎のリスクが高まるため、専門医に相談して抜歯手術を検討しましょう。手術後は出血や腫れが生じることがありますが、経過観察が重要。

受け口の原因は遺伝、顎の発育不良、生活習慣に起因します。手術が必要な症例は骨格性であり、矯正治療では改善できません。下顎前方歯槽部骨切り術、下顎枝矢状分割法、下顎枝垂直骨切り術、上顎骨の前方移動などが手術方法としてあります。手術には痛みや腫れ、術後のケアが必要ですが、見た目や噛み合わせが改善されます。

子どもの受け口の治療は3～10歳の間に始めることが理想。原因には指しゃぶり、口呼吸、遺伝があり、治療法にはマウスピース矯正、ムーシールド、上顎前方けん引装置があります。早期治療のメリットは、抜歯のリスク低減、顎の成長促進、治療期間短縮、虫歯予防、コンプレックス解消です。受け口が気になる場合は歯科医に相談しましょう。

受け口には骨格性と歯列性があり、治療法や費用は異なります。骨格性の受け口は保険適用の顎変形症と診断される場合があり、外科手術と矯正治療が必要です。治療法にはセラミック矯正、ワイヤー矯正、マウスピース矯正があり、外科手術も考慮されます。治療により噛み合わせや滑舌が改善し、顎関節症のリスクも軽減されます。

歯並びと顔面の左右非対称は密接な関係があります。原因は生まれつき、生活習慣、片側咀嚼など様々です。治療法としてはワイヤー矯正、マウスピース矯正、外科的矯正治療が有効です。非対称の歯並びを治療することで、見た目の改善、噛み合わせの改善、口腔内トラブルの軽減が期待できます。治療には信頼できる歯科医との相談が重要です。

下の歯並びが悪くなる原因には、生まれつきの顎や歯の大きさの不均衡、生活習慣（食生活や歯ぎしりなど）、歯の生え変わりがあります。治療法としてはワイヤー矯正やマウスピース矯正があり、部分矯正やセラミック矯正も一部のケースで利用されます。日常生活では、口呼吸や舌癖、頬杖、うつぶせ寝の改善が重要です。

歯並びは肩こりの原因になることがあります。噛み合わせが悪いと顎や口周りの筋肉が緊張し、肩や首に影響を及ぼします。歯並びの乱れが頭痛、腰痛、顔の歪み、消化不良などの身体の不調も引き起こすことも。歯列矯正にはワイヤー矯正、マウスピース矯正、外科的矯正治療の方法があります。肩こりに悩んでいる方は歯科医に相談しましょう。

アソアライナーは、見えにくいマウスピース型矯正装置を使用する歯列矯正方法です。失敗の主な原因には装着時間の不足、不適用症例での使用、保定期間中のリテーナー装着不足があります。治療はカウンセリング、精密検査、治療計画の説明、歯型採り、アソアライナー製作、装着練習、定期通院、保定期間を経て行われます。

矯正後に歯並びが元に戻ってしまう後戻りが生じる場合があります。その原因には、保定が不十分、矯正治療が不完全、噛み合わせの影響、悪癖や加齢などが考えられます。再矯正の費用相場は軽度で約30万円、重度で約60万円。再矯正時には費用、歯根吸収のリスク、癖や習慣の見直しが重要。後戻りが心配な場合は、歯科医に相談しましょう。

顎変形症は、かみ合わせの不具合や顔の変形を伴う症状で、矯正治療や外科手術が必要です。治療後に後戻りする原因には、保定装置の未使用、舌癖や口呼吸の習慣、顎の骨の成長があります。治療には術前矯正、手術、術後矯正、保定の4段階があり、約3年かかります。後戻りを予防するためにはMFT（口腔筋機能療法）が有効です。