【監修:青山健一】
目 次
歯がガタガタで悩む大人は、少なくありません。ガタガタの歯を放置しておくとさまざまなリスクがあるため、矯正治療をして美しい歯並びを手に入れたいという人も多くいます。
しかし、矯正治療について詳しくなければ、なかなか踏み出せないものです。
この記事では、歯がガタガタで困っている人のために治療方法や矯正の注意点などを詳しく解説していきます。ぜひ、矯正治療を検討するときの参考にしてみてください。
歯がガタガタで悩む大人は多い
歯がガタガタ、と悩む大人は多くいます。歯がガタガタであれば、歯を見せて笑うのが恥ずかしいと感じる人もいます。
歯並びは放置していても治るわけではなく、美しい歯並びにするなら歯列矯正治療を行うしかありません。
しかし、歯列矯正にはお金がかかることもあり、なかなか踏み出せないと悩む大人が多くいます。ガタガタ歯並びの特徴やリスクを理解して、早めの治療を検討しましょう。
ガタガタ歯並びの特徴
ガタガタ歯並びは、叢生(そうせい)や乱杭歯と呼ばれる症状です。歯が重なっている、見た目が悪いなどが特徴で、コンプレックスを感じている人も少なくありません。
また、歯並びが悪いということは噛み合わせが悪いということでもあり、顔の筋肉や顎の骨に余分に負担がかかります。
もしもガタガタの歯が気になるのであれば、矯正専門の歯科医院に相談してみてください。
ガタガタ歯並びを放置するリスク
歯がガタガタでも「少しだけだから」「今までとくに不自由はなかったから」と、なかなか矯正治療に踏み切れない人も少なくありません。
しかし、ガタガタ歯並びを放置していると、さまざまなリスクが発生します。
見た目のコンプレックス・虫歯や歯周病のリスク・口内炎発生のリスク・身体への影響などが考えられます。それぞれどういったことなのかを、詳しくみていきましょう。
見た目のコンプレックス
歯がガタガタでは、見た目がよくありません。人に見られるのが恥ずかしいと、顔自体にコンプレックスを感じてしまいます。
そのため、どうしても笑顔がうまく作れない・顔を上げることができなくてうつむきがちになってしまうなどが考えられます。
また、自信が持てず、毎回おどおどしてしまう・人と接することが苦手といった、対人関係が苦手になることもありよくありません。
虫歯・歯周病のリスク
歯がガタガタであれば、虫歯や歯周病のリスクも高まります。なぜなら、歯と歯が重なっている部分は磨きにくく、どうしても汚れが残ってしまうからです。
歯がきれいに磨けないと虫歯になってしまうため、注意が必要です。また、歯の汚れによって菌が入り込み、歯茎が炎症を起こして歯周病になってしまいます。
そのようなことにならないためにも、入念な歯磨きや歯の隙間をデンタルフロスなどで掃除することが大切です。
しかし、いくらきれいに歯磨きをしても重なった部分から完全に汚れを取り除くことは難しいため、早めの治療を行いましょう。
口内炎の発生リスク
歯が重なって歯磨きがきれいにできないと、虫歯ができてしまう可能性が高くなります。そうなれば、口内環境が悪くなり口内炎になるリスクも高まるため、注意が必要です。
口内炎は舌や唇に水疱や炎症ができてしまう症状であり、酷くなると物が食べられなくなってしまいます。
口内炎の原因としては、虫歯以外にも細菌・ウィルス・粘膜への刺激が考えられます。口内環境を整えるためには歯のガタガタを治療し、きれいに歯磨きをすることが重要です。
身体への影響
歯がガタガタであるということは、身体への影響もあります。うまくものを噛めなくて、顎や関節に過負荷がかかり顔のバランスがゆがむこともあります。
酷くなると、顔だけでなく体全体のバランスも崩れてしまうことも考えられるため、注意が必要です。
また、噛み合わせが悪いため硬いものが食べられない・うまく食事が噛み切れないなどの影響も考えられ、そこから身体のバランスを崩すこともあります。
噛み合わせが悪いと頭痛や肩こりになることも考えられるため、放置はよくありません。身体に影響が出る前に、専門の歯科医に相談してみてください。
下記のリンクから無料の矯正相談の予約ができます。ぜひご活用ください。
大人の「歯がガタガタ」の治療方法
大人の「歯がガタガタ」の治療方法には、何があるのかを知っておく必要があります。
歯のガタガタを治せる矯正方法としては、ワイヤー矯正・マウスピース矯正・セラミック矯正があります。
それぞれの治療方法の特徴を理解して、自分に合った治療を見つけましょう。
症例によって可能な治療方法が異なるため、自己判断をすることなく信頼できる歯科医に相談してみてください。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、歯列矯正の中ではかなりメジャーな治療方法です。
聞いたことがある、という人も多くいますが、名前だけで詳しいことまではわからないという人も少なくありません。
ワイヤー矯正はブラケットという器具を用いて歯並びを治す方法です。歯の表面にブラケットを取り付け、そこにワイヤーを通すことで歯に力を加えて歯並びを矯正します。
かなりの力を加えることができ、歯の移動距離も少なくありません。
そのため、多くの症例に対応できるのが強みといえます。また、器具は金属でできているものもありますが白くて目立ちにくいものもあります。
その他、高い技術と深い知識を持った歯科医であれば、歯の裏側にブラケットを取り付ける裏側矯正をすることも可能です。
どうしても目立ちたくない、歯列矯正をしていることを知られたくないというのであれば、歯科医に裏側矯正について相談してみてください。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、マウスピースと呼ばれる器具を歯に取り付けて力を加え、歯並びを美しく整える治療方法です。
マウスピース矯正で治せない症例もありますが、歯を前後に動かすのに適した治療方法で、とくに歯がガタガタで悩んでいるという人にはおすすめです。
また、マウスピースは透明なものもあるため、少し見ただけでは矯正治療をしていることを周りに知られることもありません。
食事のときや歯磨きのときには、自分でマウスピースを取り外します。
しっかり歯磨きができ、器具の間に食べかすが挟まるなどということもないため、虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。
ただし、歯科医院の症例数の違いによる実力差が大きいため症例によっては対応できない歯科医院が多いのがデメリットです。。
セラミック矯正
セラミック矯正は、歯を動かすわけではなくセラミックで歯の隙間を埋める・小さすぎる歯をちょうどいい大きさにするなどができます。
基本的には歯を削って被せ物をする治療方法となるため、歯がガタガタの場合はワイヤー矯正やマウスピース矯正と併用することで、美しい歯並びを作れます。
歯の大きさが違うためにガタガタで悩んでいる、というときにはセラミック矯正がおすすめです。
歯の被せ物は銀歯のイメージを持っている人もいますが、セラミックは歯の色とほとんど変わらず違和感がありません。
前歯のガタガタを治療するなら
前歯のガタガタを治療するなら、歯列矯正がおすすめです。
「歯列矯正はしたいけど目立つのは避けたい」という人であれば、前歯のガタガタを治すためにマウスピース矯正を検討してみましょう。
マウスピースは透明なものであればそれほど目立たず、食事のときには外せるため、外での食事も楽しめます。
矯正方法には複数の選択肢があります。どの方法が合っているのか自分では判断しにくいことも多いため、専門の歯科医に相談してみませんか。
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大人の矯正の注意点
大人の矯正治療には、いくつかの注意点があります。
矯正治療をする場合は、治療期間が長くなる・仕事と治療の両立が必要・後戻りのリスクがあるといった部分に、注意しなくてはなりません。
専門の歯科医に相談して、最後まで治療ができるようにうまく調整するのが大切です。具体的にどういったことなのかを、詳しくみていきましょう。
治療期間が長くなるケース
矯正治療をする場合、どうしても治療期間は長くなってしまいます。
症例や矯正方法にもよりますが早くても1年半、長ければ3年程度かかってしまうため、ためらう人も少なくありません。
しかし、途中で矯正治療をやめてしまうことはよくありません。治療期間が長くて困る、というのであれば歯科医と相談してみてください。
症例にもよりますが、歯がガタガタなのを治療するのであれば前歯だけの部分矯正で対応できる場合もあります。
全体矯正は長期間の治療が必要ですが、部分矯正であれば4ヶ月から半年程度で終わる場合もあります。
また、矯正方法によっても治療期間が大きく変わるため、セラミック矯正で対応できる症例であれば、治療期間が短くて済むセラミック矯正がおすすめです。
仕事と治療の両立
大人であれば、仕事があります。そのため、仕事と治療の両立をすることが必要です。
とはいえ、矯正器具を付けていると人と顔を合わせづらくて仕事に支障が出るという人も少なくありません。
人と接することが多い職場であるなら、できるだけ治療していることが知られない治療方法として裏側矯正がおすすめです。
透明なマウスピースを使って、目立たず治療できるインビザラインもあります。
どちらも歯科医に高い技術と深い専門知識がなければできない治療方法ではありますが、目立つことがないため、仕事と治療の両立がしやすいといえます。
後戻りのリスク
歯列矯正には、後戻りのリスクがあります。歯を無理に違う場所に移動しているため、元の場所に戻ろうという力が働くためです。
そのため、歯列矯正後も定期的に歯科医院に受診し、後戻りしないように注意する必要があります。具体的には、美しくなった歯並びを保つために保定装置を着けてください。
もちろん一生着けておく必要があるというわけではなく、歯科医院に受診しながら様子を見て、後戻りのリスクがなさそうと視界が判断すれば保定装置を外すことができます。
大人の歯列矯正は信頼できる歯科医に相談しよう
大人の歯列矯正は、信頼できる歯科医に相談してください。歯科医は、実績のある評判がいいところを選ぶようにしましょう。
歯科医の中でもとくに技術力が高い歯科医、もしくは複数の治療ができる歯科医を選ぶことで、選択の幅が広がります。
無料相談ができる歯科医院もあるため、歯に関して悩みがあるのならぜひ相談してみてください。
まとめ
歯がガタガタであれば、噛み合わせが悪くてなかなか食べ物が噛み切れない・口が閉じ切らず口呼吸になってしまう・口内環境が悪く口内炎になるなど多くの弊害があります。
歯並びは、放っておいてもよくはならないため、適切な治療を検討しましょう。
歯列矯正を検討する際には、信頼できる歯科医を見つけることが、きれいな歯並びを手に入れる第一歩になります。