矯正治療のゴムかけを寝るときだけ装着するケースをご紹介|ゴムかけをする際の注意点も解説します

【監修:青山健一】

矯正治療のゴムかけを寝るときだけ装着するケースをご紹介|ゴムかけをする際の注意点も解説します

矯正治療で行う「ゴムかけ」は、仕上がりを大きく左右する重要な治療です。症状の状態に合わせて、寝るときだけゴムかけをするケースがあります。

ゴムかけは自分で行うため手間がかかり、装着した状態を煩わしく感じる場合もあります。夜だけですめば嬉しいという方も多いです。

この記事では矯正治療におけるゴムかけについて、重要性・寝るときだけ装着するのはどんなケースか・自己判断で寝るときだけにするリスクなどをご紹介します。

これから歯列矯正を検討している方・ゴムかけの時間を自己判断で変えるか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

ゴムかけの重要性

ゴムかけの重要性

歯列矯正のゴムかけは、面倒なうえに装着中の痛みが伴うこともあります。できれば避けたいと考える方が多いのも無理はないですが、実はとても重要な治療でもあるのです。

ゴムかけを行う指示が出る場合は、ゴムかけの効果で仕上がりや噛み合わせの調整を行う狙いがあります。

それぞれどのような変化が起こるのか、下記に詳しくご紹介します。

見た目の仕上がりをよくする

歯列矯正中にゴムかけを行うことにより、歯の移動の調整がさらに細かく可能になります。そのため、最終的な見た目の仕上がりをよくする効果が期待できます。

ワイヤーやマウスピースでの調整だけでは限界がある部分でも、ゴムかけをこまめに行うことでさらに綺麗に整えていくことが可能です。

ゴムを上下の歯にかけて引っ張るため、特に出っ歯や受け口の方はしっかりと歯を移動することができます。治療を順調に進めるためにとても重要です。

仕上がりに大きな差が出るため、医師の指示に従って装着するようにしましょう。

噛み合わせのバランスも調整する

ゴムかけによる力を利用することで、噛み合わせの調整も可能です。ワイヤー矯正・マウスピース矯正の作用だけでは縦に歯を引っ張る力は与えられません。

しかしゴムかけをすることで力を加えることが可能になり、上顎と下顎のバランスを整えられます。
噛み合わせは咀嚼の問題だけでなく、全身のバランスや歯並びにも大きな影響を及ぼします。

噛み合わせが整わないまま歯列矯正を終えると後戻りの原因にもなるため、しっかりと治療することが大切です。

ゴムかけの指示がある場合は、噛み合わせの調整に必要不可欠なタイミングです。ぜひ医師の指示を守ってください。

歯列矯正を検討中で、ゴムかけが必要になるか不安な方は矯正歯科の専門医にご相談ください。下記のリンクからは無料相談の予約が行えます。

無料矯正相談Web予約はこちら

矯正治療のゴムかけの装着時間と期間

矯正治療のゴムかけの装着時間と期間

矯正治療でゴムかけを行う場合、どれくらいの時間装着するのかは誰もが気になります。また、装着期間の目安も知りたいという方は多いです。

重要性はわかっていてもどうしても煩わしさはあるため、なるべく早く終わらせたいのも無理はありません。

しかし、時間と期間を守ることは矯正治療においてとても大切です。下記に装着時間・装着期間の目安をご紹介します。ぜひご参考にしてください。

装着時間

装着時間

歯列矯正におけるゴムかけは歯の移動や噛み合わせの調整の役割があるため、基本的には長時間の装着が必要です。1日に20時間以上の装着が望ましいとされています。

食事や歯磨きの際には邪魔になってしまうため外しますが、それ以外の時間はなるべく装着するよう医師から指示される場合がほとんどです。

寝るときだけの装着でよしとされるケースは、実はあまりありません。個人差があるため、ご自身の治療計画に合わせることが大切です。

装着期間

ゴムかけの装着期間は、約1か月~1年以上と症状によって差が大きいです。

症状の軽い方であれば短期間で終わる可能性もありますが、歯並びをしっかりと動かしていきたい場合・噛み合わせが悪い場合には長期間に及びます。

装着期間を守ることで治療計画どおりの仕上がりが期待できるため、なるべくゴムかけをしている状態に慣れることを心がけましょう。

ゴムかけを寝るときだけ装着するケース

ゴムかけを寝るときだけ装着するケース

前述したように、ゴムかけは基本的に長時間装着して効果を発揮させます。推奨されているのは1日に20時間以上です。

ただし、ライフスタイルや医師の指示による例外もあります。寝る時のみの装着をするケースについて、下記にご紹介します。

日中の装着が困難

矯正中のゴムかけは、1日に20時間以上の装着が望ましいとされています。しかし日中の装着が困難な場合には不可能です。

人前に出るお仕事の方などどうしても日中の装着ができないというケースでは、寝るときだけでも装着して治療を進めていきます。

日中の状態に慣れていると寝る前の装着を忘れやすいため、必ず装着するための工夫をしましょう。

夜必ず目につく場所に置いておく・アラームをセットするなどがおすすめです。ご自身に合った方法を見つけてください。

医師から夜だけの装着を指示される

医師から夜だけの装着を指示される

 

症状の個人差に合わせて、寝るときだけ装着するよう医師から指示されるケースがあります。
矯正歯科の専門医は、ひとりひとりの症状・経過・ライフスタイルに合わせた治療計画を立てます。

状況に応じて仕上がりをよくするための指示をするため、できるだけ従うことが大切です。やはり寝る前だけの装着はつい忘れやすいため、自分にあった方法で工夫をしてください。
慣れてしまえばルーティーン化して煩わしさを感じなくなる方も多いです。

自己判断でゴムかけを寝るときだけ装着するリスク

自己判断でゴムかけを寝るときだけ装着するリスク

矯正治療はストレスを感じることもある治療です。なかでもゴムかけはご自身で毎日行う必要があります。

日中にゴムが邪魔に感じる場合やゴムかけによる痛みが出ることもあるため、寝るときだけにしたいと考える方も多いです。しかし、自己判断はおすすめできません。

自己判断でゴムかけを寝るときだけにすることはリスクを伴うため、注意が必要です。下記に詳しくご紹介していきます。

仕上がりが悪くなる

仕上がりが悪くなる

自己判断でゴムかけを寝るときだけの装着にしてしまうと、十分な効果を得られず仕上がりが悪くなる可能性が高いです。

ゴムかけは矯正治療の仕上がりを大きく左右します。歯並びを美しく整えていくためには、ゴムかけによって歯の移動を細かく調整する必要があるのです。

また、歯並びだけでなく噛み合わせを整えるためにも重要な役割があります。噛み合わせが合っていないと骨格の歪みや歯並びの悪化の原因になるため、注意が必要です。

歯並び・噛み合わせを整えるため、ゴムかけの装着時間も治療計画に含まれています。日中の装着が難しい場合でも自己判断はせず、まずは医師に相談してください。

治療期間が延びる

ゴムかけの装着時間は矯正治療においてとても重要です。自己判断で寝るときだけの装着にしてしまうと、治療計画が崩れてしまいます。

歯並びの細かい調整・噛み合わせの調整は仕上がりの見た目だけでなく健康のためにもとても重要です。

ゴムかけの時間を変えてしまうと予定通りに治療が進まず、治療期間を延ばす必要がでてきます。結果的にゴムかけが必要な期間も延びてしまうため、デメリットが多いです。
ゴムかけを寝るときだけの装着にしたい場合でも、自己判断するのではなく医師に相談をしてください。

ゴムかけの主な種類

ゴムかけの主な種類

矯正治療のゴムかけは、症状に応じて使い分けることにより理想の仕上がりを目指すことが可能です。
2級ゴム・3級ゴム・クロスゴム・垂直ゴムの4つが主な種類です。

2級ゴム・3級ゴムは前歯側の歯並びの治療に使用します。2級ゴムは上の歯が出ている出っ歯などに、3級ゴムは逆に下顎が出ている受け口などに適した種類です。

クロスゴム・垂直ゴムは噛み合わせの治療に使用します。
クロスゴムは上下の奥歯の噛み合わせが左右にずれている場合・垂直ゴムは上下の奥歯の噛み合わせに隙間が生じている場合に適した種類です。

ワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも症状に合わせたゴムかけを行うため、医師の治療計画に従ったものを使用しましょう。

ゴムかけをする際の注意点

ゴムかけをする際の注意点

矯正治療でゴムかけを行う際には、気をつけるべき注意点があります。注意点を守ることは、仕上がりをよくして健康と美しさを手に入れる近道です。

下記に詳しくご紹介します。ぜひ覚えておきましょう。

1日の装着時間を守る

矯正治療のゴムかけは、1日に20時間程度の装着が目安です。歯や噛み合わせは一気に動かすことはできないため、時間をかけて徐々に動かす必要があります。

ゴムかけは食事や歯磨きの際には外すこともあります。しかしそのままにせず、こまめに装着し直すことが大切です。

症状やライフスタイルによって個人差もあるため、医師の指示に従って装着時間を守るように心がけましょう。

毎日交換する

矯正治療に使用するゴムは、毎日新しいものに交換するようにしてください。

上下の歯に装着した矯正装置に引っ掛けて使用するため、口の開け閉めによってゴムが徐々に伸びてきます。そのため1日使用すると引っ張る力が弱くなるのです。

力の弱まったゴムを装着し続けても、予定している効果を得ることができません。歯並びの仕上がりが悪くなったり、噛み合わせが治らない可能性が高いです。

毎日の就寝前など、忘れないタイミングで交換する習慣をつけましょう。

生活に影響が出る場合は歯科医へ相談する

ゴムかけは矯正治療においてとても大切ですが、なかには生活に影響が出てしまうケースがあります。なかでも長引く痛み・見た目の問題が多いです。

ゴムかけによる痛みは数日で慣れることがほとんどですが、もしも長引いてしまうようであれば一度医師に相談しましょう。

また、ゴムかけを行っていると審美性が気になる方も多いです。矯正装置に加えゴムもつけていると目立ちやすく、人前に立つ仕事の方などは装着を避けたい場合もあります。

ただし自己判断で装着を止めることはせず、生活に影響があることを医師に相談してください。影響が出ない治療計画について、一緒に考えられればベストです。

ゴムかけを寝ているときだけでよいかは歯科医へ確認しよう

ゴムかけを寝ているときだけでよいかは歯科医へ確認しよう

ワイヤー矯正・マウスピース矯正ともに適用するケースの多いゴムかけですが、寝ているときだけにしたい方も多いです。

しかし自己判断で寝ているときだけにしてしまうと、仕上がりが悪い・治療期間が延びるなどの結果につながってしまいます。まずは矯正歯科専門医院で相談してください。

症状やライフスタイルに合わせた治療ペースを一緒に考えましょう。下記のリンクからは無料相談の予約が行えます。

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まとめ

まとめ

矯正治療のゴムかけを寝るときだけ行うケースについてご紹介しました。
歯並びや骨格には個人差がとても大きいため、適用される治療にも個人差があります。ゴムかけも同様に、寝るときだけの装着が可能かどうかは人それぞれです。

自己判断は大きなリスクを伴うため、迷ったらまずは矯正歯科専門医院で相談してください。ゴムかけと上手に付き合い、美しく健康的な歯並びを手に入れましょう。




監修者:銀座青山You矯正歯科グループ 理事長・総院長 青山健一

理事長・総院長 青山健一 1965年 広島県呉市生まれ
1990年 広島大学歯学部卒業
1992年 南青山デンタルクリニック開院
2001年 医療法人社団 健青会 設立
2011年 日本で初めての「部分矯正専門医院」のYou矯正歯科を開設
2021年 You矯正歯科 池袋西口医院開設
2021年 You矯正歯科 広島紙屋町医院開設(銀座、青山等で9医院開院中)
▼総院長ブログ「幸せってなぁに?」もご覧ください。

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