【監修:青山健一】
目 次
矯正をしている際、歯科医院で歯のクリーニングを行っていますか?
矯正中は矯正装置があるため歯が磨きにくく、虫歯や歯周病になるのではないかと心配に思う方も少なくありません。
今回は矯正中にクリーニングを受ける必要はあるのか、またクリーニングを受けるメリットや受ける際の注意点についてお伝えします。
記事を最後まで読むことで、矯正時のクリーニングの重要性や確認しておきたいことが分かります。
歯科医院のクリーニングについて知識を深め、矯正中のクリーニングで悩まないように準備しておくと安心です。ぜひ参考にしてください。
矯正中にクリーニングは必要?
矯正中の歯のクリーニングは必要不可欠です。
矯正で歯並びが綺麗になっても、歯が着色によって黄ばんでしまったり虫歯が出来てしまったりしては元も子もなくなってしまいます。
矯正中の悩みの1つでもあるのが矯正中の自身で行うケアについてです。矯正治療中、マウスピース矯正以外は自身で装置の取り外しが基本的にはできません。
矯正装置があることで歯磨きの際に磨きにくい箇所ができることがあります。そのため普段よりも汚れが残りやすく、口の中の環境が悪くなりやすいものです。
いくら気をつけていても、普段以上に虫歯や歯周病になるリスクが高くなってしまうのです。
矯正中、定期的に歯科医院でクリーニングを受ける事で、口の中の環境も整えられ虫歯や歯周病になるリスクを下げられます。
矯正中のクリーニングの有無は、矯正後の見た目にも差がでてしまうのです。
歯科医院のクリーニングで行うこと
歯科医院で行なうクリーニングは歯の検査から始まり、歯石取りや自宅でのケア方法などの指導をしています。
クリーニングだけの場合、1回で終わると考えている方も少なくありません。
しかし歯石が多い場合は、歯石取りを分けて行ないます。そのため、ある程度の通院の回数がかかるのです。
クリーニングの治療回数は人によって異なります。歯科医院での一般的なクリーニング内容や順序をお伝えしていきます。
虫歯・歯周病の検査
まずクリーニング前に、現在の歯の状態を確認するための検査をします。虫歯・歯周病の有無やその進行具合なども確認していく大事な検査です。
歯周病の有無や進行具合は、歯と歯茎の溝の深さを測り検査します。虫歯や歯周病の進行が進んでいる場合には、レントゲンを取ることもあります。
歯石取り
歯の状態を確認した後は、専用の器具を使い、歯にこびりついた歯石を除去していきます。
歯石は磨き残しなどが元となりできてしまう歯垢です。放置すると虫歯や歯周病の原因となってしまいます。
歯石は歯ブラシだけでは除去しきれません。歯石が多い場合には1回の治療で終わらず、数回に分けての通院が必要な場合もあります。
磨き方の指導
歯ブラシを使って、磨き方の指導も行います。日頃の歯ブラシはとても重要です。
磨き方が間違っていたり、歯ブラシがしっかり当たっていなかったりすると磨き残しが増えてしまい虫歯や歯周病のリスクが高くなってしまいます。
磨き方の指導では歯ブラシの当て方や、ブラッシングのコツなどを教えていきます。
普段のブラッシングで磨き残しが多い場所、磨く際の癖などが分かると磨き残しなく歯磨きができるためぜひ参考にしてください。
正しい磨き方をマスターすることで歯科医院でのクリーニングの効果を持続させられます。口の中を清潔に保つためにも日頃の歯の磨き方に注意してみてください。
矯正中にクリーニングを受けるメリット
矯正中にクリーニングを受けることのメリットはいくつかあります。
マウスピース矯正以外では、歯磨きをする際にも矯正装置が付いているため普段通りには磨けません。磨き残しが増えれば虫歯や歯周病リスクが高くなってしまいます。
そのようなリスクを下げるためにもクリーニングは必要なのです。ここでは矯正中にクリーニングを受けるメリットについてお伝えします。
虫歯・歯周病の予防
矯正中に歯科医院でクリーニングを受ける最大のメリットは、虫歯や歯周病の予防に繋がることです。
矯正装置を付けていることによって、普段より歯磨きがしにくく汚れも残りやすい状態になってしまいます。
矯正をした歯科医院でクリーニングを行なうと、矯正装置を取り外して隅々まで綺麗にしてくれるため安心です。
また、見えない場所に虫歯や歯周病などができてしまう場合もあります。そんなときでも、クリーニングすることで発見できます。
口内を清潔に保てる
歯磨き後も汚れが残りやすい矯正中は、口内環境が悪くなりやすいものです。クリーニングを行なうことで自分では落としきれない汚れや歯石を落とせます。
矯正中にクリーニングを行なうことは、口内を清潔に保つために必要なことです。口内を清潔に保つことは、綺麗な歯を維持することにも繋がります。
口臭を予防できる
口臭について悩みがある方は多くいます。口臭は、なかなか自分で気が付きにくいものです。矯正中は、矯正装置と歯の間に汚れが残りやすく口臭の原因にもなります。
毎日しっかり歯ブラシで磨いていても、歯の裏の見えない部分などに磨き残しなどができやすいのです。また矯正装置に汚れが溜まってしまうこともあります。
矯正中、知らないうちに口臭の原因をつくってしまうかもしれないのです。
クリーニングを行なうことで普段の歯ブラシでは落としきれない汚れなどを落とせるため口臭予防にも繋がります。
矯正中のクリーニングの必要性
矯正後も矯正前と同じ綺麗な歯を維持するためには、矯正中のクリーニングは必要不可欠です。
矯正中に矯正装置を使う場合は、歯の裏側の矯正装置部分に食べかすが付きやすくなります。その汚れは自分で確認するのが難しく歯ブラシが届かないこともあります。
そのため口内に汚れを残しやすく、虫歯や歯周病を引き起こすリスクを上げてしまうのです。また口臭の原因になってしまうかもしれません。
マウスピース矯正を使用する場合には、取り外しが可能のため普段通りに歯磨きがしやすいです。
しかし自身で行なうケアだけでは足りないことが多く、虫歯や歯周病になる可能性が高まってしまうことがあります。
矯正中は矯正装置の種類に関わらず、クリーニングを受けるようにしましょう。
矯正中の悩みや矯正前の不安などは専門の歯科医に相談することがおすすめです。下記のリンクから矯正についての無料相談の申し込みができます。
悩みがある方はぜひ活用してみてください。
矯正中のクリーニングに関する知識
矯正中にクリーニングする際には、頻度・受ける場所・費用について確認しておくと安心です。
普段から歯科医院でクリーニングしている方でも、矯正装置を使用している場合には異なる点があります。
矯正中に困らないようにクリーニングについての知識を知っておきましょう。クリーニングに関する知識についてご紹介します。
頻度
口内の状況によっても変わってきますが矯正中におすすめのクリーニング頻度は、3~6ヶ月に1回程度です。
口の中の状態が悪い場合や忙しくてセルフケアに時間を取れない方などは、3ヶ月に1回クリーニングを受けると安心です。
セルフケアに自信がある方でも、6~12ヶ月に1回はクリーニングを受けることをおすすめします。
他院でのクリーニングも可能
矯正をした歯科医院ではなく他院でもクリーニングを受けることは可能です。
しかし、固定矯正装置を使用している場合には矯正をした歯科医院でしか装置を外すことはできません。
装置を付けたままクリーニングしてくれる歯科医院もありますが、クリーニングのメリットを最大限活かしたいのであれば矯正をした歯科医院でクリーニングする方が適切です。
マウスピース矯正は矯正装置を取り外せるため、どの歯科医院でもクリーニングが可能です。
また矯正は治療の進み具合を確認するためや装置の調整のために通院が必要になります。
歯科医院によっては、矯正の調整を行なう際にクリーニングしてくれる所もあるため担当の歯科医院に確認してみましょう。
費用の相場
歯科医院によっても異なりますが、矯正中のクリーニング相場は3,000円程度になります。この金額はクリーニングを矯正治療の一環として行ってくれる際の費用の目安です。
矯正治療の一環としてクリーニングしてもらえない場合は、保険適用外になります。その場合の費用相場は5,000円~20,000円程度と高額になる可能性があります。
矯正治療を始める前にクリーニングしてくれるのか、してくれる場合は治療の一環になるのか確認をしておくと安心です。
クリーニングを受ける際の注意点
矯正中にクリーニングを受ける際の注意点についても確認しておきましょう。クリーニングを受ける際の注意点を知らなければ、後々後悔することもあるかもしれません。
クリーニングを受ける際の注意点は、施術に時間がかかる・保険適応にならない可能性がある・痛みを感じる可能性があるなどが挙げられます。
クリーニングでは、歯を1つずつ確認し歯石や歯垢を除去するため時間がかかります。
口内の汚れ具合にもよりますが、クリーニングは普段の施術より時間がかかることが多いため時間に余裕をもっておくようにしましょう。
クリーニングの際、保険適応にならないと費用が高額になる可能性があります。歯科医院によって矯正治療の一環になるのか、矯正治療に含まれないかが変わってきます。
矯正をした歯科医院で事前に、クリーニングは矯正治療の一環になるのか確認しておくと安心です。
また、歯周病や歯肉炎がある方は痛みを感じやすく知覚過敏のような症状が一時的に出てしまうことがあります。
2~3日過ぎても症状が長く続く場合は、クリーニングをした歯科医院に相談しましょう。
矯正中に悩みがある場合は歯科医に相談しよう
患者様によって、矯正中に感じる違和感や痛みなども違います。また注意が必要な点なども変わってきます。
矯正後に後悔しないように、矯正前・矯正中に関わらず心配なことや疑問がある場合は担当の歯科医に相談しましょう。
些細なことでも1人で悩まず、専門知識がある歯科医に確認・相談しておくと安心できます。
下記のリンクより矯正についての無料相談を申し込めます。悩みがある方はぜひ活用してみてください。
まとめ
今回は矯正中のクリーニングの重要性についてお伝えしました。矯正中は、いくら気をつけていても口内環境が悪くなるものです。
矯正によって歯並びが綺麗になったのに、虫歯や歯周病になってしまった。そんな残念なことにならないよう、定期的に歯科医院でクリーニングして口内環境を整えておきましょう。
いつまでも自分の綺麗な歯が維持できるように日頃から心掛けることが重要です。矯正中のケアも怠らないように注意して過ごすようにしてください。