【監修:青山健一】
目 次
矯正治療中は眠れないほど痛みが強いのではないのかと不安な人も多いはずです。
歯並びを良くするために治療したいと思っていても痛みに対する不安が大きく、一歩踏み出さない人もたくさんいます。
不安を少しでも減らすには、矯正治療中に痛みが出るタイミングや痛みの原因ついて理解することが大事です。
そこで今回は、矯正治療中の痛みが不安な方に向けて痛みが出やすいタイミングや痛みの原因などについて詳しく紹介します。
また、矯正治療中に痛みを感じたときの対処法についても触れ、矯正治療に一歩踏み出せる内容になっているため、ぜひ最後まで読んでみてください。
眠れないほど矯正治療が痛い人もいる?
実際に、眠れないほど矯正治療中に痛みを感じる人がいます。しかし、これは矯正治療を行っている全員が感じるわけではありません。
また、矯正治療中にずっと痛みを感じるわけではなく、矯正治療を始めた最初の期間だけの場合が多いです。
そのため、痛みを感じてもずっと続くわけではないと考えておきましょう。
不安が強い方は、歯科医に相談してみるのもおすすめです。ぜひ、こちらのリンクから無料の矯正相談をご活用ください。
矯正中に痛みが出やすいタイミング
矯正治療中には、痛みが出やすいタイミングが存在します。
そのタイミングを知っておくと、過度な不安を抱く必要がありません。
そのため、矯正治療中に痛みが出やすい3つのタイミングを紹介します。ぜひ、矯正治療を行うときの参考にしてください。
治療を始めた時期
矯正治療中に痛みが出やすいタイミングの1つ目は、治療を始めた時期です。
矯正治療を始めたときは、矯正器具に慣れておらず痛みを感じる場合があります。
しかし、時間が経つにつれて痛みを感じにくくなるため、自然と改善していく可能性が高いです。
そのため、矯正治療開始直後に痛みを感じたら、時間の経過とともに改善していくと考えておきましょう。
歯が動いている
矯正治療中に痛みが出やすいタイミングの2つ目は、歯が動いている時期です。
矯正治療は歯にストレスを加え続け、歯の根部分に炎症が生じさせて歯を移動させます。
炎症には、熱感・腫れ・機能障害・発赤・痛みの5つの症状があります。
炎症による症状の1つに痛みがあるため、歯が動くときは痛みを感じやすいです。
新しいマウスピースにした
矯正治療中に痛みが出やすいタイミングの3つ目は、新しいマウスピースにした時期です。
矯正治療で使われる矯正器具によって、矯正治療はワイヤー矯正とマウスピース矯正の2つに分けられます。
マウスピース矯正はワイヤー矯正と異なり、取り外しができるのが特徴です。
また、治療が経過すると今まで使っていたマウスピースから新しいマウスピースに変えて歯の移動を促します。
そのため、マウスピースに変えたときに新たにストレスが歯に加わるため、痛みが出やすいです。
トラブルが原因で痛いこともある
矯正治療中に起こり得るさまざまなトラブルが原因で、痛みを感じます。
どんなトラブルで痛みが出るか理解しておくと、「矯正治療=痛い」という漠然とした不安がなくなります。
そのため、矯正治療中に起こり得るトラブルを理解しておきましょう。
口内炎ができた
痛みを感じる矯正治療中のトラブルの1つ目は、口内炎ができた場合です。
矯正治療で使われる矯正装置が、口の頬や舌などに当たることが原因で口内炎になってしまいます。
口内炎とは、文字の通り口の内側にできた炎症をいいます。症状は、口の中で腫れたり痛みを感じたりするなどです。
特に矯正治療を始めたときは矯正装置が当たりやすいため、口内炎に注意しましょう。
矯正装置が頬や舌にあたる
痛みを感じる矯正治療中のトラブルの2つ目は、矯正装置が頬や舌にあたる場合です。
矯正装置は歯につけるため、どうしても矯正が頬や舌にあたりやすい状態になります。そのため、歯並びがそこまで悪くない人でも頬にあたる可能性が高いです。
治療が進み歯並びが改善していくと、矯正装置があたりづらくなります。
虫歯や歯周病
痛みを感じる矯正治療中のトラブルの3つ目は、虫歯や歯周病です。
取り外しができないワイヤー矯正は、食事中も歯磨きをするときもずっとつけていないといけません。
そのため、食事中につく食べカスが歯に残りやすく歯磨きも行いづらいです。
つまり、矯正治療中は清潔な口腔内の環境を維持するのが難しいため、虫歯や歯周病になりやすいです。
虫歯や歯周病になってしまうと痛みを感じるだけでなく歯を失うリスクもあるため、いつもよりも矯正治療中は丁寧な歯磨きをしましょう。
矯正装置が粘膜にあたって痛いときの対処法
矯正装置が粘膜にあたって痛みが出るときの対処法は3つあります。
矯正装置が痛いと不安で仕方がないですが、対処法があるため安心してください。
それぞれの対処法を理解し、痛いときにすぐに歯科医に相談し対応してもらいましょう。
矯正用ワックスを使う
矯正装置が粘膜にあたって痛みが出るときの対処法の1つ目は、矯正用ワックスを使うです。
ワックスを使用することで、痛みが感じづらくなります。具体的には、粘膜を傷つけている矯正装置の部分にワックスを塗ります。
濡れているとワックスがつきづらいため、ティッシュや布で拭いてからつけるようにしましょう。
一度矯正用ワックスをつけただけだと、すぐにとれてしまいます。そのため、1日のなかで何度でも繰り返すつけるようにようにしてください。
マウスピースを削る
矯正装置が粘膜にあたって痛みが出るときの対処法の2つ目は、マウスピースを削るです。
マウスピース矯正を行っている場合のみの方法です。マウスピースが粘膜に当たっている部分を削ると痛みを感じにくくなります。
個人で行うと削りすぎてしまう可能性もあるため、歯科医に相談し対応してもらうようにしてください。
ワイヤーをカットしてもらう
矯正装置が粘膜にあたって痛みが出るときの対処法の3つ目は、ワイヤーをカットしてもらうです。
マウスピースを削るときと同様で個人で判断するのは難しいため、歯科医に相談してください。
痛みが出ている部位の粘膜にあたっているワイヤーの状況を確認し、必要であれば歯科医がワイヤーをカットします。
自分で痛いからといって、自己判断でカットにしないように気をつけましょう。
眠れないほど痛いときの対処法
夜寝るときに痛ければ歯科医院も開いていないため、ここまで説明した対処法を試せません。
歯科医院が開院する朝まで待つとなると、痛くて眠れないこともあります。
そのため痛くて眠れないときに、すぐに実践できるおすすめの対処法を2つ紹介します。
痛み止めを飲んで寝る
眠れないほど痛いときの対処法の1つ目は、痛み止めを飲むです。
痛み止めは近くの薬局で販売されているため、自分の家に置いてある人も多いはずです。
痛み止めの多くは、炎症を起こす成分の発生を抑制する効果があります。
炎症が原因で痛みが発生していると、個人差はありますが痛みを感じづらくできます。
そのため、家に痛み止めがある人は痛くて眠れないときに痛み止めを飲んでみましょう。
お湯を口に含む
眠れないほど痛いときの対処法の2つ目は、お湯を口に含むです。お湯によってワイヤーの温度が上がります。
ワイヤーは温度が高まると歯に加えている力が弱まるため、痛みを感じづらくなります。歯に痛みがある人は、一度試してみましょう。
また、ワイヤー矯正のみで使える方法ですがお湯だとすぐに準備できるため、誰でもすぐにできるというメリットもあります。
眠れないほど痛いときはマウスピースを外してもよい?
眠れないほど痛いときでもなるべく外さないようにしましょう。
マウスピース矯正は1日の中で20時間程度装着しないといけないため、夜間時に外してしまうと20時間の装着はほぼ不可能です。
マウスピースを外してしまうとせっかく矯正治療を行っているのに、歯並びが改善しない場合もあります。
そのため、まず痛み止めを飲んで様子をみましょう。そして、翌日に歯科医院に連絡し、歯科医にマウスピース着用時の痛みについて相談をしましょう。
矯正治療による痛みが不安なら
矯正治療による痛みが不安なら、信頼できる歯科医に相談をしましょう。
歯科医は矯正治療を何十人何百人も行ってきたため、さまざまな痛みに対しても対応してきました。
そのため、不安に思っている痛みに対しても歯科医は何度も対応してきた内容の可能性が高いです。
相談をすれば、歯科医が今までの経験や知識をもとに正しい情報をお伝えします。無料の矯正相談を活用し、歯列矯正への第一歩を踏み出してみませんか。
まとめ
今回は、矯正治療中に感じる痛みについて不安な方に向けて、矯正治療中の痛みの出やすいタイミングや対処法などについて詳しく紹介してきました。
どうしても矯正治療中には痛みを感じてしまう人もおり、なかには眠れないぐらい痛みを感じてしまう場合もあります。
矯正治療中に感じる痛みに対しては、自然に治る可能性もあります。また、さまざまな対処法も存在しているため、そこまで心配する必要はありません。
不安が強い方は、信頼できる歯科医に相談をしましょう。もし矯正治療中に痛みを感じた場合は、この記事で紹介した内容を参考にしてみてください。