歯列矯正中に引っ越しをすることになったら?事前の対策や転院先を選ぶポイントを歯科医が解説

【監修:青山健一】

歯列矯正中に引っ越しをすることになったら?事前の対策や転院先を選ぶポイントを歯科医が解説

歯科医で歯列矯正中に引越しをしなければいけない状況になったとき、どうすればよいのか悩む方は少なくありません。
矯正治療は、すぐに治療が終わらないため、治療途中で引っ越しが決まった場合、転院しなければならないこともあります。
今回は、歯列矯正中に引っ越しをすることになった場合の、事前の対策や転院先を選ぶポイントを解説します。

歯列矯正中に引っ越しをするパターン

歯列矯正中に引っ越しをするパターン

生活状況により、歯列矯正中に引っ越さなければいけないこともあります。引っ越しはやむを得ない場合が多く、不安や悩みを抱える方も少なくありません。
歯列矯正中に、引っ越しする主な3つのパーンを紹介します。

進学や就職

進学や就職

進学や就職を機に、新たな地でスタートする方は多いと思います。進学・就職先が遠方だと、どうしても引っ越さなければいけません。
また、地元での進学や就職を希望していても、希望通りにならず治療の途中で引っ越すパターンもあります。

矯正治療は、歯列の状態により1年~3年の期間が必要です。進学や就職を控えている場合は、自分の歯列矯正がどれだけの期間かかるのか歯科医に聞いておきましょう。
そして、進学・就職時期から逆算して早めの治療開始をおすすめします。治療開始時期が中途半端になる場合は、引っ越してから治療開始するのが最善です。

転勤

転勤

転勤がある会社に勤めていると、頻繁に引っ越すことが多いと思います。会社によっては、5年おき・3年おきなど年数が決まっていることもあると思います。
転勤までの期間が長く、決まっていれば、引っ越したタイミングで矯正治療を始めるのが望ましいです。

しかし、転勤が急に決まり、治療中でもすぐに引っ越すスパターンもあります。転勤は、仕事上必要なため引っ越しは避けて通れませんよね。
残りの治療回数が少ないと通院という方法も取れますが、交通費などがかさむ恐れがあります。また、あまりにも遠方への転勤だと通院が困難な場合も。

その場合、転居先の転院も可能です。転院先へ治療方針を変えずに引き継いでもらうよう、歯科医への相談をおすすめします。

結婚

結婚

結婚で引っ越す場合は、パートナーが遠い場所に住んでいたり、パートナーの転勤を機に結婚・引っ越しするなど、さまざまなパターンがあります。
交際から結婚までの期間は、人によって違うため、治療途中に結婚・引っ越しすることもあり得ます。

矯正治療は、最後まで同じ歯科医で行うのが最善です。可能であれば、治療が終わってからの引っ越しをパートナーと相談・検討してください。
どうしても引っ越さなければいけない場合は、今後の治療をどうするか、歯科医に相談しましょう。

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歯列矯正中に引っ越しをするデメリット

歯列矯正中に引っ越しをするデメリット

歯列矯正中の引っ越しは、多少のデメリットやリスクが伴います。デメリットやリスクを把握し、心の準備をしておきましょう。
歯列矯正中に引っ越しをする3つのデメリットやリスクを解説します。

治療に対する不安

治療に対する不安

歯列矯正は治療が長期にわたるため、治療の途中で引っ越しとなると治療に対する不安が生まれます。

  • 治療を途中でやめなければいけない?
  • 引っ越し先でも治療継続できる?
  • 転院したら今までの治療方針が変わらないか

矯正治療は、歯科医でなければわからないことが多いため、不安を抱えるのは当然です。引っ越しが決まったら、すぐに歯科医へ相談しましょう。

転院によるストレス

転院によるストレス

矯正治療中の引っ越しは、通院が難しい場合がほとんどなため、転居先への転院が少なくありません。
しかし、転院は今までと違う歯科医院へ通うため、どんな歯科医なのか・希望通りの治療をしてもらえるかなど、ストレスを抱えてしまいます。
転院した場合、歯科医院に慣れるまで多少のストレスがあることは念頭においておきましょう。

引き継ぎが困難な症例もある

引き継ぎが困難な症例もある

歯列矯正中の転院は、前の歯科医からの引き継ぎが困難な症例もあり、歯科医の考え・治療方針や取り扱う矯正器具の違いなどが挙げられます。
歯列矯正は、多くの治療方法・器具があるため、転院先で今までの治療方針を継続してもらえないこともあるのです。
転院先への引き継ぎが困難な場合は、治療方法・期間・費用などが変わってしまうことを把握しておきましょう。

引っ越しで転院するときの流れ

引っ越しで転院するときの流れ

引っ越しで転院するときの流れは、難しい作業はありませんが、しっかりポイントを押さえておけば、スムーズに転院・治療再開できます。
引っ越しで転院するときの流れを解説します。

歯科医へ相談

引っ越しが決まったら、早めに歯科医へ相談してください。矯正治療中に引っ越しするケースは多いです。
そのため、歯科医は転院の引き継ぎなどに慣れているため、躊躇せずに相談してくださいね。

転院先を決める

次に転院先を決めます。転院先は自分で下調べをして探しても良いです。歯並びが複雑など不安なときは、歯科医と相談して転院先を決めることをおすすめします。

必要な書類の準備

転院先が決まったら、歯科医に転院に必要な書類・診断書を作成してもらいます。引っ越し前に準備するのはここまでです。

転院先へ書類・診断書を提出

引っ越しが終わったら、転院先に書類や診断書を持って来院し、治療再開となります。

事前に引っ越しがわかっていたら?

事前に引っ越しがわかっていたら?

事前に引っ越しがわかっていたら、この先の矯正治療をどうするか、じっくり考えられます。引っ越しが決まったら、今後の治療について早めに歯科医へ相談しましょう。
事前に引っ越しがわっかっているときの3つのポイントを解説します。

転院の予定を歯科医に伝えておく

転院の予定を歯科医に伝えておく

矯正治療の途中で事前に引っ越しがわかったときは、予定を歯科医に伝えましょう。歯科医に予定を伝えることで、引っ越し前後の計画を立てられます。
また、早めに歯科医に相談できると、希望する転院先をじっくり探せます。

引っ越し後に治療を開始する

引っ越し後に治療を開始する

治療開始前に引っ越しが決まっていたら、引っ越し後の治療開始をおすすめします。歯列矯正の治療は、症状や治療方法により1年~3年ほどと、長い時間がかかります。
そのため、半年後や1年後に引っ越しが決まっていても、治療途中で転院となるパターンも否定できません。

転院は、治療方針を引き継げない・転居後のストレスなどのデメリットがあるため、できれば1つの歯科医院での治療がベストです。
待っている時間がもったいないと思う方もいると思いますが、転院のデメリットも考え治療開始は引っ越し後にしましょう。

引っ越し先から通う人もいる

引っ越し先から通う人もいる

通院できる範囲への引っ越しであれば、通院で治療を続けるのがおすすめです。また、転院先が見つからないと、遠くても通院を選択するしかありません。
しかし、通院が面倒になり途中で治療を辞めてしまうと、今までの治療が全て無駄になってしまいます。
通院は1ヶ月に1回程度で、治療期間が長くなると3ヶ月~半年に1回など間隔が開くため、面倒ではありません。
引っ越し後、通院になっても、最後まで治療を続けましょう。

引っ越したら治療費はどうなる?

引っ越したら治療費はどうなる?

引っ越したら、治療費がどうなるか気になりますよね。多くの歯科医院では、引っ越すまでにかかった治療費をいただいています。
治療費を全額支払っている・治療の進行以上の支払いをしている場合は、進行していない部分の治療費を返金してもらえます。

矯正治療費70万円で治療が50%進んでいる場合

  • 70万円×50%=35万円の支払い
  • 全額支払い済は35万円の返金

また、支払いが追いついていない場合は、残りの治療費を請求することになります。
転院先の初回診察は、レントゲンなどの検査料・診断料などの初期費用が必要です。また、矯正治療は自費治療のため料金形体が歯科医院によって異なります。
治療していた歯科医院と同じ治療費とは限らないため、心得ておきましょう。

転院先を選ぶポイント

転院先を選ぶポイント

矯正治療中に引っ越しすることになると、転院先を決めなければいけません。転院先をしっかり選ばないと、引っ越し後、納得のいく治療を受けられないことも考えられます。
転院先を選ぶ2つのポイントを解説します。

転医システムが整っている

転医システムが整っている

転院先を選ぶポイントの1つ目は「転医システムが整っている矯正歯科医院を選ぶ」です。
転医システムが整っている矯正歯科医院は、引っ越しなど転居による治療のサポートが充実しています。そのため、引っ越し後の治療を安心して受けられます。
矯正治療の途中での引っ越しは、不安が付き物です。不安を抱えないためにも、転医システムが整っている矯正歯科医院を選びましょう。

同じ矯正器具を取り扱っている

同じ矯正器具を取り扱っている

転院先を選ぶポイントの2つ目は「同じ矯正器具を取り扱っている矯正歯科医院」を選ぶです。
矯正治療は、矯正方法・器具の種類が多く、矯正歯科医院によって取り扱っている矯正器具はさまざまです。
自分が装着している矯正器具を取り扱っていない矯正歯科医院へ転院すると、違う矯正装置に付け替える可能性があります。

そうなると、今までの治療・治療費が全て無駄になってしまうだけでなく、新たに費用がかさんでしまいます。
転移先は、自分が装着している矯正器具を取り扱っている矯正歯科医院を選びましょう。

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歯列矯正中の引っ越しは早めに歯科医に相談することが大切

歯列矯正中の引っ越しは早めに歯科医に相談することが大切

歯列矯正中に引っ越しが決まったら、早めに歯科医への相談が大切です。引っ越しすることになると、通院または転院を選ばなくてはいけません。
特に転院になると、転院先への資料を揃えたり、治療を中断するにあたって、装置の取り外し・後戻りを防ぐリテーナという装置の装着など準備が必要です。
通院・転院どちらでも、引っ越し後の治療をしっかり行うために、早めに歯科医に相談してくださいね。

まとめ

まとめ

歯列矯正中に引っ越しすることになったときの、事前の対策や転院先を選ぶポイントを解説しました。
進学・就職・転勤・結婚など、矯正治療中でも引っ越しは避けられず、治療途中での引っ越しに、不安を抱える方は少なくありません。
引っ越しが決まったら、引っ越し前後の治療をどうすべきか、必ず歯科医と相談してくださいね。




監修者:銀座青山You矯正歯科グループ 理事長・総院長 青山健一

理事長・総院長 青山健一 1965年 広島県呉市生まれ
1990年 広島大学歯学部卒業
1992年 南青山デンタルクリニック開院
2001年 医療法人社団 健青会 設立
2011年 日本で初めての「部分矯正専門医院」のYou矯正歯科を開設
2021年 You矯正歯科 池袋西口医院開設
2021年 You矯正歯科 広島紙屋町医院開設(銀座、青山等で9医院開院中)
▼総院長ブログ「幸せってなぁに?」もご覧ください。

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