【監修:青山健一】
目 次
歯列矯正は子どもの頃に行うというイメージが強いですが、大人になってからでも始めている方は多くいます。
歯列矯正を始めるか検討するうえで大きな悩みの1つでもあるのが治療期間についてです。どのくらいの治療期間で歯並びが綺麗になるのか気になるところだと思います。
ここでは歯列矯正で半年後どのくらい変化するのか、また実感できる変化について解説してきます。歯列矯正を検討している方はぜひ参考にしてください。
歯並びは半年で変化する?
歯並びの矯正にかかる期間は平均で半年~2年ほどです。この期間の大きな差は、患者様の行う矯正治療の内容によって変わってきます。
歯並び全体を矯正する全体矯正の場合1年ほど矯正するのに時間がかかるケースが多いです。
部分矯正の場合や軽度の歯並びの矯正の場合、半年でも歯並びが綺麗になったと実感できることもあります。
理想の歯並びにするためどのくらいの矯正期間が必要なのか気になる場合は、矯正の無料相談を受けてみましょう。
どのような治療が必要なのか、どのくらいの矯正期間が必要か確認できます。下記のリンクより無料相談の申し込みができます。ぜひ活用してみてください。
歯列矯正の種類と治療期間
歯列矯正には、いくつか種類がありそれぞれ治療期間が変わってきます。治療の種類と治療期間について解説していきます。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は歯の表面にブラケットとよばれる装置を付け、そこにワイヤーを通して歯を矯正する方法です。ブラケット矯正ともいわれています。
ワイヤー矯正は、ワイヤーの締め付ける力で歯を動かしていく方法です。一気に歯が動くのではなく少しずつ動かしていくイメージになります。
ワイヤーの調整のため1ヶ月に1度は通院が必要になるケースが多いです。
ワイヤー矯正は多くの症例に対応でき、自身での管理が簡単なことがメリットです。デメリットは装置が目立つことや歯磨きがしづらいことが挙げられます。
ワイヤー矯正の治療期間は、1~3年ほどです。この治療期間は患者様の口内の状態や治療する内容によって変わってくるため目安として考えてください。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、マウスピースを用いて歯を動かしていく矯正方法です。歯を動かしていくためにマウスピースを平均で2週間ごとに交換する必要があります。
通院頻度は初期は2週間~1ヶ月に1度、時間が経つにつれ2ヶ月に1度になってくるケースが多いです。
マウスピース矯正のメリットは、装置が目立たないことや取り外しが可能なため歯磨きがしやすいことです。
デメリットは装着時間を守らなくてはいけないため、自身でマウスピースの管理が必要なことが挙げられます。
治療期間は、半年~2年ほどです。部分矯正の場合、比較的早く治療が終わるケースもありワイヤー矯正よりも治療期間は短いことが特徴になります。
セラミック矯正
セラミック矯正は、セラミックを歯に被せることで歯並びを整える治療方法です。
ワイヤー矯正やマウスピース矯正と大きく違う点は、矯正装置を使用しない矯正方法であることです。
歯並びを矯正するわけではないため、根本的に歯並びが改善されるわけではありません。
セラミック矯正は前歯だけなど部分的に矯正を行いたい場合に適しています。通院は最低2回ほどで済むケースもあり通院が少ないことも特徴です。
セラミック矯正のメリットは、短期間で歯並びを矯正できることになります。デメリットは、場合によっては健康な歯を削らなくてはいけないことです。
治療期間は1~2ヶ月ほどです。被せるセラミックを歯の形に合わせて製作するため、少し時間がかかる場合があります。
ワイヤー矯正やマウスピース矯正と比べると、治療期間は短いことが特徴です。
治療期間を短縮する方法
治療期間を短くするために、他の装置と併用して矯正する方法があります。どのような方法があるのかご紹介していきます。
アンカースクリューの併用
アンカースクリューを併用することで治療期間を短くする方法があります。
アンカースクリューとは直径1.3mm~2.0mm、高さは5.0mm~10.0mmほどの骨に埋め込む小さなネジのことです。
ワイヤー矯正やマウスピース矯正は歯を全体的に動かしていくため、他の歯も一緒に動かすことになります。
動かしたい歯をすぐ動かせるわけではないため、治療期間がかかってしまうのです。その点、アンカースクリューは歯をピンポイントに動かします。
埋め込んだアンカースクリューを固定源とすることで安定した力を歯に加えることができ動かせるのです。
歯を大きく動かさなくてはいけない場合や他の矯正方法で歯の移動が困難な場合にアンカースクリューを併用することで効率的に矯正でき、治療期間を短くできます。
顎間ゴム
顎間ゴムとは、矯正治療で使用される小さな輪ゴムのことです。他の矯正装置と併用して活用されます。
ゴムの引っ張り合う力を利用することで、歯の移動を補助し安定した噛み合わせに導けるのです。
顎間ゴムは、上顎と下顎のブラケット部分やマウスピースに引っ掛けて使用します。いくつか種類があり、歯の動かす方向などによって使用する顎間ゴムが変わってくることが特徴です。
使用する場合は、自分自身で毎日付け替える必要があります。難しい作業ではないですが、取り付けのコツがつかめなかったりする方もいます。
不安な方は、担当の歯科医に相談するようにしてください。顎間ゴムを使用することで治療を短くできるケースもあり、よく活用される矯正方法です。
オルソパルス
治療期間を短くする方法としてオルソパルスという装置があります。光加速矯正装置ともよばれています。矯正の効果を促進する装置です。
オルソパルスから照射される近赤外線の光を歯に当て細胞が活性化されることで歯の動きを促進させるという仕組みになります。
装置はマウスピースのような形になっており、口に咥えることで光が照射されるようになっています。使用時間の目安は1日10分程度です。
照射されているときに痛みはありません。またワイヤー矯正、マウスピース矯正の装置を付けたままの併用も可能です。
オルソパルスを併用することで歯の動くスピードが上がり治療期間を短くできます。
半年で実感できる変化
半年ですべての人が歯列矯正で変化があったと実感できるわけではありません。しかし軽度な矯正や部分矯正の場合、効果を実感できるケースもあります。
個人差はありますが半年かからずに歯並びが綺麗になった、発音しやすくなったなど効果を感じる方もいるのです。
半年以内に理想の歯並びにしたい場合は、セラミック矯正を検討してみましょう。セラミック矯正は他の矯正治療と比べ大幅に治療期間を短くできます。
矯正は自分自身に合った最適の治療法で進めていくことが大切です。どの矯正方法で進めていくべきか歯科医に相談するようにしましょう。
短期間での治療なら部分矯正という選択肢
矯正を検討している方の中には短期間で終わらせたいという方もいます。
短期間で治療したい場合、他の装置を併用するという方法の他に部分矯正を選ぶという方法も1つです。部分矯正の特徴などについて解説していきます。
部分矯正の特徴
矯正は大きく分けて、部分矯正と全体矯正の2種類があります。
部分矯正は、前歯だけなど部分的に矯正する治療のことです。全体矯正は歯全体を矯正することを指します。
治療方法は全体矯正と変わらず、ワイヤー矯正やマウスピース矯正があります。
全体矯正と大きく違う点は治療期間が短いことや費用が安く済むことです。また部分矯正の場合、抜歯をする可能性が少なくなります。
プチ矯正ともいわれていて、治療期間を短く済ませるため部分矯正を選択するという患者様もいらっしゃいます。
治療期間の目安
部分矯正の治療期間は、半年~1年ほどです。
患者様の症状によっても変わってきますが、歯の移動が少ない矯正の場合、半年もかからず治療が終わるケースもあります。
歯を大きく移動させなくてはいけない場合や矯正前に治療が必要な場合、治療期間が長引くことがあるかもしれません。
短期間での治療を検討している場合は、事前に歯医者に行き虫歯や歯周病の治療を済ませておくことでスムーズに治療を開始できます。
部分矯正のメリット
部分矯正の大きなメリットは、治療期間が短いことです。全体矯正であれば平均で半年~3年ほどかかります。
全体矯正の場合、歯のバランスを見て全体を矯正していくため歯の移動に時間がかかったり抜歯が必要だったりと治療期間が長くなるケースが多いです。
部分矯正は矯正する部分が少ないため治療が短く済みます。また治療が短く済むことで治療へのストレスも感じにくいです。
他には費用が安く済むという点もメリットの1つです。費用が高く矯正を諦めたという人も少なくありません。
部分矯正はメリットも多いですが、対応できる症例が限られてくるため矯正を検討している方は理想の歯並びにするためにも歯科医としっかり相談するようにしてください。
歯列矯正の注意点
歯列矯正を始める前に知っておくべきことがリスクや注意点です。知っておくことでトラブルを回避できるかもしれません。
歯列矯正の注意点についてお伝えしていきます。
後戻りのリスク
歯列矯正の1つ目の注意点が後戻りのリスクがあることです。後戻りとは、矯正終了後に歯が元の位置に戻ってしまうことを指します。
矯正後は装置を外すことになります。そしてそのまま放置すると歯のまわりの骨が安定していないために歯が元の位置に戻ろうとするのです。
その後戻りを防ぐため、矯正は2段階のステップに分かれています。歯を矯正する期間と保定する期間です。
1段階目の矯正期間で歯を移動させます。その後、リテーナーとよばれる装置を使用し歯の後戻りを防ぐのです。
この保定期間は移動した歯を固定するための期間になります。この保定をしっかり行わないと後戻りのリスクが高くなってしまうのです。
矯正した歯が後戻りしないようにするためにも、保定期間は歯科医の指示通りに装着時間など守るようにしましょう。
納得したうえで治療を受ける
歯列矯正を始める際は、納得したうえで治療を受けるようにしましょう。
要望が上手く伝わっていなかったり治療方針が歯科医と合っていなかったりすると思わぬトラブルが起きてしまうかもしれません。
どのような歯並びにしたいのか、そして治療の進め方について歯科医としっかり話し合うことが大切です。
治療計画を歯科医から聞き、納得したうえで治療を進めるようにしましょう。
歯列矯正で半年後の変化が気になるなら
歯列矯正に必要な期間は患者様によって変わってきます。患者様の口内の状態やどのような歯並びにしたいのかによってそれぞれ違うのです。
半年後にはすべて綺麗な歯並びになると思っていたのに思った効果が得られなかったと悩むことがあるかもしれません。
矯正治療を行う際は、歯科医から治療計画を聞きお互い理解して治療を進めていくことが重要です。
歯列矯正で半年後の変化が気になる場合は、信頼できる歯科医に矯正について相談してみましょう。
下記のリンクより矯正についての無料相談を申し込めます。ぜひこの機会に相談してみてください。
まとめ
歯列矯正は半年で効果を実感する患者様もいらっしゃいます。しかしなかには半年では効果が実感できなかったという方もいます。
部分矯正や軽微な矯正であれば半年で歯並びが綺麗になる可能性は高いです。しかし全体矯正や歯を大きく動かす必要がある場合は半年以上かかる可能性が高いと考えておきましょう。
またワイヤー矯正やマウスピース矯正は半年以上かかるケースが多いです。半年以内で終わらせたい場合にはセラミック矯正を視野に入れて矯正治療を検討してみましょう。
矯正について検討している方はぜひこの機会に無料相談を活用してみてください。理想の歯並びを手に入れるためにも1度、歯科医に相談してみることがおすすめです。