特徴

骨格性上顎前突は上顎が前に出る不正咬合で、遺伝的要因が強く、上顎の成長が原因です。放置すると奥歯に負担がかかり、口呼吸や前歯破折のリスクが高まります。子どもの治療は矯正装置や抜歯、筋肉トレーニングが有効で、大人では抜歯や外科手術が必要なことも。医師の指示を守り、舌癖や態癖を直す努力が重要です。

保隙装置は、永久歯が生える前に乳歯が失われた場合に、永久歯のためのスペースを確保する装置です。乳歯の早期喪失により歯並びが乱れることを防ぎます。保隙装置にはバンドループやクラウンループ、リンガルアーチなどさまざまな種類があります。また、平成28年度から一部の保隙装置は健康保険の適用対象となりました。

FKOは、主に小児矯正で用いられるマウスピース型の機能的矯正装置です。上顎前突の治療に効果的で、就寝時に装着して顎の成長を促進します。舌癖の改善や咀嚼筋の活性化によって歯列を整えます。治療期間は2～3年で費用は約30万円。FKO以外の矯正装置にはバイオネーターやフレンケルなどがあり、症状に応じて選ばれます。

咬合誘導とは、子どもの成長力を利用して歯並びや噛み合わせを改善する治療法です。5歳～12歳頃が適応年齢で、抜歯せずに治療ができ、取り外し可能な装置を使用します。治療期間は短く、子どもの負担も少ないです。歯並びの悪さを放置すると、虫歯や噛み合わせの悪化、身体の不調を引き起こすリスクがあります。

クリンチェックは、インビザライン治療で使用する3Dシミュレーションソフトです。患者の歯の動きを事前にシミュレーションし治療計画を立てます。治療後の歯並びや治療中の歯の動き、必要なアタッチメントやIPRを確認できます。クリンチェックを通じて、患者と医師が治療計画を共有し、治療のモチベーションを維持しやすくなります。

シュアスマイルは3D画像処理で計画を立て、装置を機械で製作して歯列矯正を行う最新テクノロジーを使用した治療法です。ワイヤー矯正とマウスピース矯正に対応し、主に非抜歯治療に適しています。メリットには、歯並びシミュレーション、3D技術による歯並びコントロール、技術格差の少なさが含まれます。

青ゴムはワイヤー矯正のために歯と歯の間にスペースを作るための矯正器具です。装着時は痛みや違和感を伴いますが、数日で痛みは和らぎます。痛みの対処法として、柔らかい食べ物を選び、優しく歯磨きをすることが有効です。青ゴムが取れた場合は歯科医に相談しましょう。青ゴムの使用に不安がある場合も、歯科医に相談することが大切。

インビザライン・システムは、透明なマウスピースを使用する矯正治療法で、見た目が目立ちにくく、金属アレルギーの方にも安全です。取り外しが可能で、食事や歯磨きも問題なく行えます。治療計画はコンピュータで管理され、治療期間やアライナーの数も事前に把握できます。前歯のみの治療には「インビザラインGo」がおすすめです。

歯列矯正と美容整形は目的や治療内容が異なります。歯列矯正は、歯並びや噛み合わせの改善を目的とし、治療期間が2～3年と長いのが特徴です。外科矯正も併用されることがあります。美容整形は見た目の改善が目的で、歯を削り被せ物をする手法が多く、治療期間は短いです。健康保険が適用されるのは歯列矯正ですが、適用条件があります。

オーバージェットは上顎の前歯と下顎の前歯の前後的な関係を示し、オーバーバイトは上下の前歯の噛み合わせの深さを表します。適正なオーバージェットは2～3mmで、数値が大きすぎると出っ歯、小さすぎると受け口となり、見た目や噛み合わせに影響を及ぼします。治療にはワイヤー・ブラケット矯正やマウスピース矯正が一般的です。